1974年にアメリカで誕生した「ダンジョンズ&ドラゴンズ」(略称D&D)は世界最古のテーブルトーク型ロールプレイングゲームです。剣と魔法が存在するファンタジーの世界を舞台に、各プレイヤーが想像力をふくらませて数々の試練に挑みます。奥深いゲーム性が世界各地で高く評価されていますが、どのようにして遊ぶのでしょうか。この記事では「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の遊び方の流れやゲームレビューなどを解説します。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の遊び方
出典元:ダンジョンズ&ドラゴンズ
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」では一般的なテーブルトーク型ロールプレイングゲームと同様に誰か1人がゲームマスターを務めます。そのほかのプレイヤーは冒険者パーティーを結成し、ゲームマスターの案内に従って探索やバトルをおこなわなければなりません。怪物に攻撃する、崖を登るなど、危険な行為が成功したか否かはダイスを振った結果によって決まります。謎解きや他のプレイヤーとの話し合いによって危険を回避する場面が多々あるため、ひらめきとコミュニケーション能力が必要です。
選択できる種族とその特徴
ゲーム開始前に各プレイヤーは自身がボード上で動かす冒険者(キャラクター)を作成します。キャラクターの種族は数種類の中から選択可能です。
| 主な種族 | 特徴 |
| 人間 | 対応力と多様性が優れているため、どのような世界でも暮らせる標準的な種族。 |
| ドワーフ | 山地や地底に住み、屈強な肉体を持つ妖精種。 |
| エルフ | 魔法のほか弓や剣など武器の扱いも得意としている妖精種。 |
| ハーフリング | 身長が人間の半分ほどで、敏捷性に優れている種族。 |
種族によって能力や欠点が異なる旨を理解しておきましょう。
クラス(職業)の選択
出典元:ヴァルツー / Valtwo
種族が決まったらクラス(職業)を選択しなければなりません。選んだクラスによって習得できるスキルや能力値が決まり、冒険者パーティーでの役割にも影響します。そのため種族の特性に合致するクラスを選ばなければなりません。
| 主なクラス | 特徴 |
| ファイター(戦士) | 戦術とスキルを駆使しながら、武器での攻撃を重視して戦う万能タイプ。 |
| ウィザード(魔法使い) | 肉体的に傷つきやすいものの、研究する中で強力な呪文を身に着けて遠距離攻撃できる。 |
| ローグ(密偵、盗賊) | 素早い身のこなしによる不意打ちと共に、隠密行動が得意。 |
プレイヤーが自由にアクションを実行
冒険者の初期設定が完了した後ゲームマスターがスタート地点の概要を説明したら、いよいよゲーム開始です。この時、一般的なボードゲームのように手番が順に移動するルールはありません。プレイヤー個々がやりたいことを宣言して行動したり、誰か1人が代表して目的地を宣言したり、自由にゲームを進められます。尚プレイヤーは1つの冒険者パーティーに所属する仲間のため、協力と連携が大切です。例えば密偵が宝物の罠を調べている最中には、魔法使いと戦士が怪物の襲撃に注意するといった体制を整えなければなりません。
ゲームマスターの役割
出典元:ダンジョンズ&ドラゴンズ
ゲームマスターはゲームの円滑な進行に欠かせないため、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を何度もプレイしている熟練者が適任です。ここからはゲームマスターの役割を確認していきましょう。
物語の司会進行役
ゲームマスターの役割1つめは司会進行です。ゲームや物語の中で何が起きているのか、プレイヤー個々がどのような状況に置かれているのかを分かりやすく伝えます。場面によっては複数種類のアクションを提示し、プレイヤーが今やるべきことを明確にしなければなりません。因みにゲームに使うシナリオは自主制作したオリジナルでもOKです。そのため市販のシナリオをやり込んだ際には、自分の好みのシナリオを考えて遊ぶ楽しみがあります。
複数のNPCを演じ分ける
ゲームマスターの役割2つめはNPCの吹き替えです。シナリオによってはプレイヤー以外のキャラクター(いわゆるNPC)もゲーム進行に関与します。NPCである種族や敵がプレイヤーと遭遇した際には、彼らの吹き替えと状況説明をゲームマスターが務めなければなりません。口調や声色を工夫して複数のキャラを演じ分けると、ゲームが盛り上がります。
公正な環境を維持する審判役
ゲームマスターの役割3つめは審判役。複雑かつ膨大なルールによってプレイの最中に意見の食い違いや対立が起きやすいため、ゲームマスターは中立な審判役として仲裁しなければなりません。全プレイヤーの意思統一が難しいルールに関してはゲーム開始前に簡略化することを提案しておけば、平穏にゲームを楽しめます。また戦闘の場面ではプレイヤー個々の動きを正確に把握しつつ、ルールに関わる決定をくださなければなりません。違反の見落としに要注意です。
ゲーム終了のタイミングと勝利条件
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」にはゲーム終了という概念がありません。1つの冒険が終わったら新たな冒険が始まり、そのすべてが長い物語となって続いていきます。時には冒険者が残酷な最期を迎えますが、そこでTHE ENDとはなりません。生き残った冒険者が死者蘇生の魔法を求めて探索する、死んだ冒険者を動かしていたプレイヤーが新たなキャラクターを作るなど、冒険を続ける方法は無限です。そのため勝敗の条件もありません。しいて言えば楽しい時間を仲間と共有できたプレイヤー全員が勝者です。
ゲームレビューを紹介
出典元:オモコロチャンネル
「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は実行できるアクションの自由度が高く、やりこみ要素が満載です。いつも新鮮な感覚で飽きることなくプレイできるために大勢のゲーム愛好家が熱狂しています。その一方で社交性に自信のない人や対戦系ゲームを好む人は面白さを実感しにくいようです。なぜなら「ダンジョンズ&ドラゴンズ」では他のプレイヤーと積極的に協力しながら終わりのない冒険を続けるため。「勝敗やエンディングのないゲームをプレイする意味があるのだろうか」と疑問を抱く人も少数いる模様。
まとめ
発売から約半世紀が経過した現在もなお絶大な人気をほこっている「ダンジョンズ&ドラゴンズ」。プレイヤーたちが長い年月をかけて壮大な物語を紡ぐ仕様になっているため、奥深い魅力を持っています。しかし興味を抱いたとしても初心者が始めるには非常にハードルが高いです。ボードゲームカフェなどに問い合わせて日頃「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で遊んでいるサークルを探し、新規プレイヤーの受け入れを相談してみましょう。






