オセロとリバーシには違いがあった!日本発祥のゲームって本当?

オセロとリバーシには違いがあった!日本発祥のゲームって本当?

緑の盤面に白黒の石を交互に置いて遊ぶオセロは、子供から大人まで一緒に楽しめるとあって人気のボードゲームですが、同じようなゲームで「リバーシ」という表現をしている場合もあります。

そんなオセロとリバーシには何か違いがあるのか、また、オセロが日本発祥のゲームと言われているが本当なのかを詳しく解説していきます。

オセロとリバーシに違いはある?

日本国内においては一般的に「オセロとリバーシは同じゲーム」だと認識している人が多くいる印象です。

しかし、米国オセロ協会によりますと、オセロとリバーシは厳密に言えば異なるゲームだと明言されています。”厳密に言えば異なる”とはどういうことなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

オセロとリバーシはルールが少し違う

オセロとリバーシは基本的な遊び方は同じですが、オセロは詳細なルールが存在するのに対し、リバーシには決められたルールがなく、様々なローカルルールが存在しています。

オセロの場合

オセロは8×8の緑の盤面を使用し、ゲームを始める際の石の配置が中央に白黒の石を互いに交差するように配置します。そして手番は黒のプレイヤーが先攻と決められています。

そしてパスの扱い方は、石が置ける場所が無くなったらパスすることができ、相手よりも先に自分の石が無くなった場合でも相手の石を使ってゲームを続行可能です。これはみなさんも馴染みのあるルールだと思います。

リバーシの場合

一方でリバーシの場合は盤面の色やマスの数、さらには石の初期配置位置も定められてはいません。そのため、白黒を互いに隣り合うように配置する場合もあれば、オセロと同じように交差するように配置する場合も存在します。

さらにリバーシでのパスに関するルールはこれと決まったものが存在せず、相手がパスを続けて自分の石が無くなってしまった場合、そこから先は打つことができないというルールや、そもそもパスができず、どちらかのプレイヤーが打てなくなった時点でゲーム終了というルールもあるようです。

オセロとリバーシが同じだと誤解されている理由とは

このようにオセロとリバーシは厳密にいえば異なるゲームなのに、なぜ日本では同じゲームだと誤解されているのでしょうか。

その理由は「商標」にあります。

「オセロ」と言う名前は、このゲームを販売している株式会社メガハウスという会社が商標登録をしており、同じようなゲームであっても「オセロ」という名称を使用するにはライセンス料金が発生します。そのため、多くのWebサイトやソフトウェアメーカーがライセンス料の支払いを避ける目的で、オセロのことをリバーシと呼んでリリースしました。

このことから多くの人たちがリバーシを「オセロと同じゲーム」と認識するようになっていきます。

そもそもオセロは日本発祥のゲームじゃない?

オセロは日本発祥のゲームだと言われていますが、こちらも厳密にいえば間違いかもしれません。オセロというゲームは1973年に長谷川五郎という方が考案し商品化したものとされていますが、そもそもオセロはリバーシを参考に、ルールを細かく定めて遊びやすく改良したものとされています。

一方でリバーシは1880年代にイギリス人によって考案されたボードゲームで、オセロが誕生する前から日本でも「源平碁」という商品名で売り出されて遊ばれていたようです。そのため、「オセロ」というボードゲームは日本発祥ですが、その元となった「リバーシ」はもっと前から存在しており多くの人たちに遊ばれていました。

まとめ

子供から大人まで幅広く楽しめるボードゲームのオセロとリバーシの違いについてご紹介しました。日本発祥のボードゲームと言われているオセロは、実はもともと存在していたリバーシのルールを細かく定めて遊びやすくしたもので、販売している会社が商標登録をしているため、他の販売者がライセンス料を払わなくていいように「リバーシ」の名前で提供していました。

基本的な遊び方は共通しているため、多くの人が同じゲームで呼び方が違うだけなのではないかと思っていたかもしれませんが、厳密にいえばそれぞれ異なるゲームです。

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