フランスの玩具メーカーであるギガミック社が1997年に発売したボードゲーム「コリドール」。高IQ団体のメンサに実績を認められたゲームデザイナーであるミルコ・マルケシさんが手がけました。陣取りパズルゲームの代表格である「ブロックス」と同様に、プレイする中で論理的思考能力を養えるため教育現場で注目を集めています。
そこで今回は「コリドール」のルールや遊び方などを徹底調査。「コリドール」の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
「コリドール」とはどんなボードゲーム?
「コリドール」とはカードやサイコロを使わずに思考力で勝負するアブストラクトゲームです。9×9マスのボードの端に配置した自分のコマを1マスずつ移動させて、ゴール地点の到達を目指します。ゲームの最中には相手の進路に壁を設置して妨害行為をおこなってもOK。そのため直感でコマを進めていてはゴールできず、戦術や定石の把握が非常に重要です。とはいえルールが子供でも分かりやすいシンプルな内容のため、気軽にプレイできますよ。
- プレイ人数:2~4人
- プレイ時間:15~30分
- 対象年齢: 8歳以上
- ジャンル:戦略対戦系
勝利条件
「コリドール」でのゴール地点はスタート地点と対面している陣営の端1列です。この端1列を構成している9マスいずれかに最も早く自分のコマを到達させることができたプレイヤーの勝利となります。3人以上でプレイする場合には誰か1人がゴールした後もゲームを続けて最終順位を決められるため、2人プレイと異なる戦いを楽しめるのではないでしょうか。
遊び方の流れ
出典元:さまぁ~ずチャンネル
「コリドール」で遊ぶ際にはコマと壁を準備しなければなりません。まず各プレイヤーが自分のコマを選び、ボード上の既定のスタート地点に配置します。続いてプレイ人数に応じた枚数の壁を配布した後、任意で1番手のプレイヤーを決めてからゲーム開始です。
| プレイ人数 | 1人あたりに配布される壁の枚数 |
| 2人 | 10枚 |
| 3人 | 6枚 |
| 4人 | 5枚 |
手番で実行できるアクション
プレイヤーが手番1回あたりに実行できるアクションは「①コマを動かす」もしくは「②壁を設置する」です。どちらかのアクションを自由に選んで実行すると、手番が次のプレイヤーに移動します。いずれかのプレイヤーのコマがゴール地点に到達するまで、①もしくは②のアクションを繰り返さなければなりません。それでは各アクションをどのような手順で実行するのか、注意点なども含めて確認していきましょう。
1.コマを動かす
「コマを動かす」アクションでは自分のコマを前後左右に1マスほど動かせます。基本的に斜め方向の移動と壁を飛び越える行為はNGです。また1マスに置けるコマが1個のみのため、既に誰かのコマがあるマスには移動できません。尚、状況によってはイレギュラーな動かし方をしなければならないため要注意。自分のコマと相手のコマが隣接している状況では、相手のコマを飛び越えて2マスほど先に動かせます。もしも自分のコマと隣接している相手のコマの後方に壁が設置されていたら、斜め前のマスに自分のコマを動かしても問題ありません。
2.壁を設置する
「壁を設置する」アクションでは手元の壁1枚を自分の好きな場所に設置し、2マス分の妨害が可能です。この時、壁の設置場所をずらして3マスにまたがる妨害をおこなってはいけません。加えて、ボードから壁がはみ出る置き方や相手プレイヤーのゴール到達までの道のりを完全に塞ぐ壁の置き方はNGです。手元の壁の枚数と設置ルールに注意しながらプレイしましょう。
ゲームレビューを紹介
「コリドール」は通常版のほか低年齢児向けの「コリドール・ジュニア」や「コリドール・キッズ」が発売されているため、幅広い世代から支持を得ています。元々ボードゲームに馴染みがなかったけれども「コリドール」で遊ぶうちに戦略の幅が広がり、レベルアップする楽しみを知った人は少なくありません。しかしながら良い点と微妙な点があるようです。ここからはゲームレビューを紹介します。
駆け引きが面白い
「コリドール」の魅力として最もよく語られているのは駆け引きする面白さ。ゲームの最中には自分のコマの進攻ばかり意識していると自滅しかねないため、相手の行動の予測が欠かせません。加えて自身の壁を設置するタイミングと場所、そしてコマの移動先を熟考する作業も大切です。経験者同士の対戦となれば「チェス」や「将棋」のような深い読み合いが繰り広げられ、かなり白熱した展開になるのだとか。ネット上には「ひらめきによって逆転できるのが面白い」「子供と一緒にプレイすると思考力を養える」などの意見が投稿されています。
微妙な点
4人でプレイする場合には人数が増えるぶん情報量も多くなり、先読みが困難。そのため2人対戦のようなシビアな展開になりにくいです。また特定のプレイヤーに対する妨害が集中しやすいために、気まずい空気になることも。ゆえに2人1組によるチーム戦が推奨されています。早くゴールした順にプレイヤーが高いポイントを獲得し、最終的にポイントを合算してチームの勝敗を決めるなどのルールを取り入れるとチーム戦が盛り上がるそうです。
おすすめの戦略はある?
壁は単に相手の進路を妨害するだけではなく、自分の進路を妨害されないために利用できます。しかし持ち数が限られているために、むやみに設置するべきではありません。ゲーム序盤~中盤は相手が設置した壁を利用しながら攻防を続け、終盤でゴール地点までの最短ルートを確保するために手持ちの壁を消費するのが定石です。とはいえ大多数の初心者は直ぐに定石を理解して実践できません。まずは地道にプレイを重ねて「コリドール」のルールに慣れる時間が大切です。
まとめ
「コリドール」はルールが単純明快ながらも、運の要素が含まれていないぶん高い戦略性が要求される名作ゲームです。それゆえ発祥国であるフランスはもちろんのこと世界各地で親しまれてきました。日本国内では最も優れたプレイヤーを決めるタイトル戦「コリドール覇王戦」の開催などを通じて、「コリドール」に熱中する人が増加しています。今後も「コリドール」の奥深い魅力は多くの人に共有されるのではないでしょうか。







