ドンジャラとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!!ゲームレビューも紹介

ドンジャラとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!!ゲームレビューも紹介

社会人や大学生の間で麻雀が流行していた1960年代後半~1970年代前半。「子供向けの麻雀ゲームを作れないだろうか」というアイディアが玩具メーカーで生まれ、1976年にテーブルゲーム「ポンジャン」が発売されました。「ポンジャン」をベースにしつつ、子供が親しみを抱きやすい仕様に変更した「ドンジャラ」は大ヒットを記録しており、テーブルゲームの代表格です。

そこで今回は、長年にわたって愛されている「ドンジャラ」に着目し、ルールや遊び方などを解説します。

「ドンジャラ」の基本情報

1980年に誕生したテーブルゲーム「ドンジャラ」。国民的アニメである「ドラえもん」をシリーズ第1弾のモチーフに起用して以降、さまざまな作品とのコラボを実現させてきました。「ドンジャラ」の基本ルールにアレンジを加えた特別ルールをリリースするなど、時代の変遷に伴って進化しているため多くの人を魅了し続けています。

  • プレイ人数:2~4人
  • プレイ時間:15~30分
  • 対象年齢: 5歳以上
  • ジャンル:戦略対戦系/牌系
  • 発売年:1980年

「ドンジャラ」とはどんなゲーム?

「ドンジャラ」は麻雀と同じく牌を使い、役を揃えることが目的です。但し麻雀よりも牌の枚数が少なく、仕様が難解ではありません。同じ背景色の牌3個を1セットとして数え、いち早く3セット集ると上がりです。ふだんボードゲームをプレイしない人でも短時間で「ドンジャラ」のルールを把握できるため、インストの手間がほとんどありません。

基本ルールの遊び方

出典元:バンダイ公式チャンネル BANDAI OFFICIAL

まずは親(1番手)を決めるために、各プレイヤーがサイコロを2個ふります。親を務めるのは、出た目の合計数が最も大きいプレイヤーです。その他のプレイヤーは、合計数の大きい順に2番手、3番手となります。親であるプレイヤーを起点に時計回りに着席しましょう。続いて、すべての牌81個をボード上に出し、裏向きの状態でシャッフルします。そして10個ずつ列を作って2段に重ね、4つの山を設置。この時に1個だけ余る牌は親プレイヤーが受け取り、手持ちの牌として使います。

手持ちの牌を準備

各プレイヤーが親プレイヤーの前に置かれている山から2個ずつ牌をとり、自分だけ絵柄が確認できるようにして手元に立てます。この工程を4回ほど繰り返し、親以外のプレイヤーの手持ちの牌が8個になれば準備完了です。いよいよゲーム開始ですが、その前に手持ちの牌の構成を確認しておく必要があります。付属の得点表を見ながら、どの役を狙いやすいか考えましょう。

オールマイティ牌について

オールマイティ牌は、その名前の通り、あらゆる牌の代わりに使える便利な牌です。例えば手元に同じ背景色の牌が2個ある場合、そこにオールマイティ牌1個を加えると1セットが揃ったことになります。但し1セットあたりに使えるオールマイティ牌は、1個のみです。1セットに2個以上が含まれていると、オールマイティ牌の効果が発揮されないため注意してください。

牌を取って捨てる

1番手である親プレイヤーはゲーム開始時点で既に9個の牌が手元にあるため、1ターン目のみ牌を新たに取りません。手元から不要な牌を1個だけ選び、ボード上の捨て場に置きます。ここで親プレイヤーのアクションが終了し、時計回りに手番が移動。次のプレイヤーは先ほど牌を準備した山の続きから牌1個を取り、手持ちの牌の中から不要なものを選んで捨てます。尚、基本的に捨てる牌は絵柄を表にし、縦向きの状態で捨て場に置かなければなりません。

リーチを宣言

時計回りの順に各プレイヤーが牌を取って捨てるという工程を繰り返す中、残り1個の牌が揃えば上がれるという状態になったら、「リーチ」と宣言。そして不要な牌を横向きにして捨て場に置きます。「リーチ」を宣言した後、当該プレイヤーは手持ちの牌の入れ換えが厳禁です。つまり、山から新たに取った牌しか捨てることができません。因みに、上がる前に「リーチ」の宣言が必須ですが、特例もあります。それは、最初に牌8個が揃った段階で、残り1個で役が完成する場合です。この場合には「リーチ」を宣言せずに上がれます。

上がる方法

手持ちの牌8個に取った牌1個を加えて、同じ背景色の牌3個のセットが3つ集まったら上がりです。上がる方法は2種類あり、それぞれ点数の支払い方法も異なるため注意しなければなりません。それでは具体的にどのようにして上がるのか1つずつ解説します。

自ら引いた牌で上がる

山から取った牌を手元に加えることで役が完成したら、自分の牌9個を公開し、「ドンジャラ」と言いましょう。この場合、上がることのできなかったプレイヤー全員が得点の支払いを負担します。役の点数を均等に分割し、上がったプレイヤーに払わなければなりません。尚、点数を割り切れない時には、じゃんけんで多めに支払うプレイヤーを決める必要があります。

誰かが捨てた牌で上がる

「リーチ」を宣言した以降ならば、他のプレイヤーが捨てた牌を使って役を揃えられます。待っていた牌が捨て場に出てきたら、自分の牌8個を公開し、「ドンジャラ」と言いましょう。この場合、得点の支払いを負担するのは、上がるきっかけとなる牌を捨てたプレイヤー1人のみです。役の点数を計算し、上がったプレイヤーに支払います。

万が一、2人以上のプレイヤーが同時にドンジャラしても、上がれるのは1人だけです。牌を捨てたプレイヤーから時計回りに数え、最も近い場所に座っていたプレイヤーが上がりとなります。

ゲーム終了

「いずれかのプレイヤーが上がる」「ボード上の山が全て無くなる」、どちらかの条件を満たした時点でゲーム終了です。付属の得点表を参考にしつつ点数を計算します。複数の役が成立している場合には、最も高得点の役を採用し、その役1つぶんの得点を上がったプレイヤーに支払ってください。得点の処理が完了したら牌の山を作り直し、次のゲームを開始します。1ゲームごとに親が時計回りの順に交代し、全プレイヤーが親を2回ほど務めたらゲームセットです。累積点数が最も多いプレイヤーの勝利となります、

ゲームレビュー

「ドンジャラ」はルールのバリエーションが実に豊富。製品ごとに若干の差異があるものの、すごろく系やトランプ系など10種類以上のゲームを収録しているケースが一般的です。とくに2023年に発売された「元祖ドンジャラドラえもんDX」は全60種類の個性豊かなゲームをプレイできるため大人気。「『ドンジャラ』以外にも多種多様なゲームを楽しめるので飽きない」「子供も大人も夢中になれる」と好評をはくしています。

また「機動戦士ガンダムドンジャラ」は牌3個を揃えて名場面を再現できる点が爽快らしいです。

「ドンジャラ」に難点はある?

多くの支持を得ている「ドンジャラ」ですが、不満も投稿されています。とくに多いのが、コンポーネントの品質について。実は2020年代に発売された「ドンジャラ」の大半は従来の製品よりも牌が小さめです。加えて、牌を管理するケースの一部や得点計算用のコインなどをプラスチック製から紙製に変更しています。それゆえ「紙製だと遊ぶうちにすり切れてしまい劣化するスピードが速い」「牌を紛失してしまいそう」というコメントも少なくありません。

まとめ

2025年に45周年を迎える「ドンジャラ」。こちらの記事で紹介した基本ルールの他にも、さまざまな遊び方があるため、世代を超えて親しまれています。時勢的にコンポーネントの一部を簡素化している製品があるものの、ゲームそのものの魅力や面白さは変化していません。対面して皆で遊ぶ楽しさを存分に味わえるため、ぜひ一度プレイしてみてください。

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