「リスク」は映画監督アルベール・ラモリスさんが考案し、1957年にフランスで発売されたボードゲーム「世界征服」が起源です。「カタンの開拓者たち」や「アクシス&アライズ」といった戦略系ゲームの開発を促進させるなど、アナログゲーム業界に多大な影響をもたらしています。
そんな伝統と歴史のある「リスク」はどのようにして遊ぶボードゲームなのでしょうか。
「リスク」の基本情報
「リスク」は原題の通り世界征服をテーマにしたボードゲームです。世界的に有名なアメリカ発祥の玩具メーカー、パーカー・ブラザーズが「世界征服」を買収し、ルールの改良とタイトル名の変更をおこなって1959年に発売しました
ナポレオン1世が欧州全土で絶大な影響力をほこっていた1800年代初頭の政治区分が採用されているため、世界史が好きな人も楽しめるでしょう。
- プレイ人数:2~6人
- プレイ時間:2~4時間
- 対象年齢: 10歳以上
- ジャンル:戦略対戦系/陣取り系
- 発売年:1959年
- 発祥国:フランス
「リスク」とはどんなゲーム?
ボードに記載されている世界地図は42の領土で構成され、それぞれが6つの大陸に属しています。各プレイヤーがボード上で軍隊コマを動かし領土の制圧と拡大を目指します。他のプレイヤーのコマをボード上から排除し、すべての領土を奪取したプレイヤーが勝者です。
ゲーム全体の流れを把握しつつ、いずれの領土に自軍を進めるべきか考えなければならないため、戦略が非常に重要となります。頭をフル回転させて見事に戦略が成功した時には痛快ですよ。
遊び方の流れ
「リスク」には多種多様なオプションルールがありますが、最もシンプルな通常ルールに沿って遊び方を解説します。まずはゲーム中に使う各種アイテムを用意しなければなりません。場の中央にボードを広げ、その脇に赤いサイコロ3個と白いサイコロ3個を配置しましょう。軍隊が衝突して領地の奪い合いが起きた際には、これらのサイコロを振って勝敗を決めます。
初期軍隊の配置
初期に配布される軍隊のコマの数は参加プレイヤーの人数に応じて異なります。例えば4人プレイの場合、プレイヤー1人が受け取れる軍隊の数は20です。軍隊1つにつき歩兵・騎兵・砲兵のコマ各1個がセットになっているため合計3種類60個のコマをプレイヤーが受け取ります。コマが揃ったら領地が記載されているカード42枚を裏向きのまま重ねてシャッフルし、各プレイヤーに均等に配布。プレイヤー個々が手札に記載されている領地を確認し、合致するボード上の領地に自軍の歩兵コマを1個ずつ配置します。
| 2人プレイ | プレイヤー1人あたりの軍隊40 |
| 3人プレイ | プレイヤー1人あたりの軍隊35 |
| 4人プレイ | プレイヤー1人あたりの軍隊30 |
| 5人プレイ | プレイヤー1人あたりの軍隊25 |
| 6人プレイ | プレイヤー1人あたりの軍隊20 |
| 兵力:歩兵1、騎兵5、砲兵10 |
ゲーム開始
歩兵コマ以外の軍隊コマすべてを各自が好きなようにボード上に配置したらゲーム開始。プレイヤー1人ずつサイコロ1個を振り、最も大きい目を出したプレイヤーが1番手です。増援・攻撃・防備、3つのアクションを1ターンに実行します。
それでは各アクションをどのようにして進めるのか確認していきましょう。
軍隊の増援
ターンを開始する際には、まずプレイヤーが支配している領土の数と大陸に応じて軍隊を追加しなければなりません。支配している領土の数の1/3を計算し、端数を切り捨てた数のぶんだけ軍隊が増えます。例えば13の領土を支配している場合、追加できる軍隊の数は4(歩兵・騎兵・砲兵のコマ合計12個)です。尚、大陸はそれぞれ価値が異なっているため追加できる軍隊の数が一律ではありません。詳細は以下の通りです。
- 南アメリカ:2
- オーストラリア:2
- アフリカ:3
- ヨーロッパ:5
- 北アメリカ:5
- アジア:7
攻撃
追加された軍隊をボード上に配置したら攻撃アクションに移行。自軍のコマが最低2個以上、配置されている領土と境界線や海路で繋がっている他のプレイヤーの領土に対して攻撃開始を宣言します。攻撃する側は使う自軍の歩兵コマを最大3個まで選び、そのコマと同じ個数だけサイコロを振ることが可能です。一方、防御する側は使う歩兵コマを最大2個まで選び、そのコマと同じ個数だけサイコロを振ります。双方の最も数の大きい出目と2番目に大きい出目を比較し、勝敗を決定。負け数に応じてボード上から軍隊を減らさなければなりません。
進軍
攻撃対象の領土から敵のコマをすべて排除した場合、領有権が移動。攻撃を開始した領土に歩兵コマ1個を残し、敵の領土に進軍できます。その後もプレイヤーが気のすむまで攻撃してOKです。1ターンあたりの攻撃の回数が制限されていないため、一気に領土の拡大を図れます。尚、攻撃アクションを実行するか否かはプレイヤー個々が自由に選択して問題ありません。
防備
軍隊の追加もしくは攻撃が完了したら、防備アクションを実行。自分が支配している領土のうちいずれか1カ所を指定し、そこに配置されている軍隊コマを好きな数だけ隣接している自分の領土に移動させます。ここで1ターン終了です。
時計回りの順に手番が移動し、ボード上に残っている軍隊コマがプレイヤーいずれか1人分になるまで領土の奪い合いを続けます。
ゲームレビューを紹介
「リスク」は十分に戦略を練ってプレイしなければならないため、奥深い醍醐味があります。それゆえボードゲーム愛好家の間では「戦争ゲームの雰囲気を存分に味わえる」「がっつり戦うプレイ感が心地いい」と大好評です。
その一方で、ゲーム時間が長引きやすいうえに逆転できる要素が少ないために、不満を感じている人もいる模様。「序盤に脱落してしまうと何もやることがなくて寂しい」「ゲーム終了まで集中してプレイできない」という意見も少なくありません。好き嫌いが明確に分かれてしまうという難点があるようです。
まとめ
1959年に誕生した「リスク」。ボードゲーム業界に革命をもたらし数々の作品に影響を与えてきた傑作です。プレイヤー個々が戦場で活躍する作戦参謀のごとく世界征服のために軍隊コマを動かすシステムは、他の作品と一線を画す面白さがあります。
プレイ時間の長い重量級ゲームが好きな人は大きな満足感を得られるのではないでしょうか。







