ボードゲームは新型コロナウイルスの蔓延に伴う巣ごもり需要をきっかけに流行し、行動制限が緩和された後も根強い人気を維持しています。同時にボードゲームを自由に遊べるプレイスペースやボードゲームカフェも増加傾向です。神奈川県の交通の要衝である横浜駅の徒歩10分圏内はプレイスペースが2カ所、ボードゲームカフェが3カ所にあり、愛好家の間でホットスポットとなっています。そのなかでもとくに「はまりばカフェ」が注目を集めているのですが、どのような店舗なのでしょうか。
「はまりばカフェ」の店舗情報
2017年2月に開業した「はまりばカフェ」。営業している場所は新横浜通り沿いの住宅街に位置するマンションの2階です。窓に色とりどりの人型コマ（通称ミープル）がデザインされているため、建物に近づくと「はまりばカフェ」に気づくはず。訪れる際には公共交通機関の利用がおすすめです。最寄りの地下鉄ブルーライン高島町駅から徒歩1分ほどでアクセスできます。さらに京急戸部駅や相鉄平沼橋駅、そしてJR横浜駅が徒歩8分圏内にあるため、買い物や通勤の途中に立ち寄りやすいです。
- 所在地：神奈川県横浜市西区桜木町7丁目45-2横浜高島タウンハイツ2階
- 営業時間：月曜日・火曜日13:00-22:30/水曜日19:30-22:30/金曜日19:30-23:00/土曜日・日曜日11:00-22:30
- 定休日：木曜日
- お店のホームページ：http://boardgame.yokohama/
女性一人でも行ける？
ボードゲームカフェは複数人のゲーム愛好家で訪れるものというイメージが定着していますが、「はまりばカフェ」ならば女性一人でも気軽に来店できます。その理由は全席相席OKに設定しているため。この基本ルールによって、お一人様や少人数のグループが来店した場合でも直ぐに対戦相手を見つけて遊べます。初対面の人同士の交流が日常の出来事となっているため、店内はアットホームな雰囲気です。誰もが孤独感を抱かずに楽しく過ごせるのではないでしょうか。
全席相席OKのきっかけ
とあるボードゲームカフェのアンケート実施結果によると「相席NG」と回答した利用客は60パーセントです。実際「はまりばカフェ」の広報担当者が初めて一人でボードゲームカフェを訪れた際もことごとく相席を断られ、相席OKのグループを見つけて遊ぶまでにかなり時間がかかったのだとか。この経験をきっかけに、お一人様でも来店しやすいボードゲームカフェを作ろうと一念発起し、全席相席OKを導入したそうです。
あえて介入しない接客
たいていのボードゲームカフェでは知識の豊富なスタッフが積極的にルール説明をおこなっています。しかし「はまりばカフェ」はあまり介入せずに適宜サポートすることが接客の方針です。あえて全席相席OKにして知らない人同士が交流の輪を広げられる環境づくりにこだわっているため、できるだけルール説明を利用客に任せています。相席したメンバー全員が未経験のタイトルで遊ぶ場合など状況によってはスタッフがルールを丁寧に説明しているので安心ですよ。
料金システム
「はまりばカフェ」では利用時間に応じた4種類の料金プランを用意。短時間サクッと遊びたい人のための60分コースの他に、3時間パック、6時間パック、フリータイムがあります。この中で最もお得なのはもちろんフリータイムです。土曜日・日曜日・祝日ならば午前11時のオープンから午後11時30分のラストまで1人あたり2800円ほどで遊び放題。存分にボードゲームの世界に浸れます。尚、週末と祝日は混雑する確率が高いため、事前に予約して来店するのがおすすめです。
飲食物のメニューについて
「カフェ」と謳っていますが、飲食物のメニューはありません。店内に用意されているのは、セルフサービスのカップラーメンとペットボトル飲料のみです。その代わりに飲食物の持ち込みに関してとくに制限していません。利用客が自由に好きな物を持ち込んでOKです。また、差し入れしてくれた利用客に来店ポイントを進呈しているため、有志によってさまざまな菓子が店内に集まっています。
700作品以上をラインナップ
扱っているボードゲームの作品数は実に700以上です。ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた名作を中心に、やりごたえのある重量級から小さな子供が楽しめる簡単なゲームまで幅広く取り揃えています。そのうち実際に稼働するのは1年間あたり100～200作品です。新作が発表されると稼働する作品の顔ぶれが変わり、遊んでもらえなくなる作品が出てきます。そのため年に数回ほど開催しているイベントでは、活躍の機会が減ったボードゲームを利用客に無料で進呈。いつまでもボードゲームを楽しんでもらえるように工夫しています。
「ごいた会」を開催
店内の一角を利用して不定期で開催している「ごいた会」。こちらのイベントは石川県能登半島発祥の伝統娯楽・ごいたをゆっくりと皆でプレイすることが目的です。能登ごいた保存会の神奈川支部員が司会進行役を務め、ルール説明とサポートをおこなっています。対戦相手との高度な駆け引きなど、ごいた特有の面白さを体感できる絶好のチャンスです。
個性豊かなスタッフ陣
みんなで協力して経営するという考え方を採用しているため、店長という存在がいません。各曜日で出勤するスタッフが決まっており、それぞれが対等の立場で意見交換しています。そのため曜日ごとにスタッフ1人1人が個性をいかして経営しているそうです。因みにスタッフはボードゲーム愛好家が多く、利用客と同卓することが珍しくないのだとか。推しのスタッフとプレイするために「はまりばカフェ」を訪れているリピーターもいるかもしれませんね。
レンタルスペースについて
「はまりばカフェ」はボードゲームを遊ぶためのメインルームの他に、多目的レンタルスペースChoi Tasを提供しています。こちらのレンタルスペースは最大16名で貸し切り利用できる個室です。室内はオシャレなプライベート空間であると同時に、設備が超充実。家具一式と共に、ネットに対応している65インチのテレビやDVDプレイヤー、そしてプロジェクターを設置しています。さらにキッチン用品や加熱調理器具も一通りそろっているため、用途が多種多様です。
まとめ
「はまりばカフェ」は誰でも気軽に立ち寄りやすい環境づくりを推進し、全席相席OKという基本ルールを導入しています。そのため女性一人だけで来店しやすいです。初来店の瞬間は緊張するかもしれませんが、ボードゲームを通じて自然と心の距離が縮まり、有意義な時間を過ごせるのではないでしょうか。興味がある人はぜひ足を運んでみてください。
