街コロとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

街コロとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

「ひらり 桜侍」や「クリムゾンドラゴン:サイドストーリー」など数多くのコンシューマーゲームを手がけてきた実績がある制作会社・グランディング。東日本大震災の発生をきっかけにアナログゲームの制作に着手するようになりました。電力に頼らずにゲームの企画開発に取り組む中、2012年に「街コロ」を発売。ルールや遊び方が世界的な評価を得ている本作は、どのような魅力を持っているのでしょうか。

「街コロ」の基本情報

「街コロ」は、アナログゲーム業界で最も権威のある賞レース・ドイツ年間ゲーム大賞2015年にノミネート。そのほかドイツのアナログゲーム専門誌のアラカルト・カードゲーム賞で第1位を獲得するなど、日本のボードゲーム史上の記録を塗り替える快挙を達成しています。通常版とセットで楽しめる拡張版のほか、「街コロライフ」や「街コロレガシー」などの派生作品も続々と発売され、着実に人気と知名度が向上中です。

プレイ人数:2~4人

プレイ時間:約30分

対象年齢:7歳以上

ジャンル:すごろく系/戦略対戦系/拡大再生産系

発売年:2012年

発祥国:日本

「街コロ」とはどんなゲーム?

端的に言えば、プレイヤーが企業の経営者となり、街のランドマークとなる4つの大型施設の建造を目指すゲームです。街を発展させるワクワク感と共に、サイコロを振って資金を貯めるというシンプルな設定が大好評。ボードゲームの代表格である「カタン」と似ている部分が多いものの、経験や知識の有無が勝敗に直結しにくく、運の要素が強いです。それゆえ「街コロ」のルールに詳しくない初心者や、ボードゲーム未経験者でも存分に楽しめますよ。

ゲームの勝利条件

参加メンバーの中で、いち早く4つのランドマーク(電波塔・遊園地・ショッピングモール・駅)すべてを建造したプレイヤーの勝利です。各ランドマークは、大型施設というだけあって強力な効果を持つうえに、建造コストが高め。そのため、コインの獲得と、コストが低めの施設の建造を繰り返しながら、4つのランドマークの完成を目指す必要があります。

遊び方の流れ

出典元:おはようボードゲーム

ゲーム開始時、各プレイヤーの街には、麦畑とパン屋のほか、建設中のランドマーク4つがあります。それぞれをモチーフにした施設カード6枚を各プレイヤーが受け取り、自分の手元に配置。この時、ランドマークは未完成のため、工事中のマークが見えるように裏返しにして並べます。麦畑とパン屋は既に完成しているため、表向きで問題ありません。コインは各プレイヤーに1コイン3枚を配布。余りは一カ所にまとめて置き、銀行の役割を果たします。

施設カードを配置

施設カードの山札を裏向きのまま十分シャッフルした後、10種類の施設が揃うまでオープンし、プレイヤーの中央付近に配置。もし既に並んでいる施設カードが出た場合には、重ねて置きます。尚ゲームの最中は、10種類が揃っていなければなりません。種類が減り次第、山札からランダムで施設カードを取り、補充する必要があります。

サイコロを振ってアクションを実行

任意で初手のプレイヤーを決め、時計回りの順に番手が移動します。1回の番手につきサイコロを1回ふり、2つのアクションを実行可能です。それでは各アクションが具体的にどのような内容であるかを確認しましょう。

施設カードの効果を受ける

サイコロをふったら手元の施設カードの上部に記載されている数字をチェックしましょう。出目と同じ数字の施設カードがあれば、なにかしらの効果を受けられるのです。例えば、出目が緑色の施設カードの数字と一致していた場合には、銀行からコインを貰えます。出目や施設カードの種類によっては、自分の手番以外でも他のプレイヤーや銀行からコインを貰えることも。つまり自分が請求されるリスクもあるため、注意しなければなりません。尚、請求された枚数分を所持していない時は、不足分を補わずにコインを渡します。

施設を購入・建造

手番の最後は、「施設購入」「ランドマーク建造」いずれか1つのアクションを選択して実行します。「施設購入」を実行する場合には、中央に配置されている施設カードの中から1枚だけ選び、購入に必要な枚数分のコインを銀行に支払いましょう。そして表向きのまま手元に並べます。同様に「ランドマーク建造」を実行する時もコインを支払うと、工事が完了です。表向きにして並べましょう。ちなみに必要なコインの枚数は各カードの左下に記載されており、パッと見ただけで把握できますよ。

あえて何もしない

手番の最後に、あえて何もしないという選択肢もあります。無駄にコインを消費したくない、手持ちのコインが少なすぎて何もできない、このような場合には購入・建造をパスして問題ありません。もし所持しているコインが0枚であれば、銀行から1枚コインを貰えます。「街コロ」のルール上、施設の購入と建造が基本ですが、無理に実行する必要がないことを覚えておきましょう。

楽しく遊ぶコツ

「街コロ」通常版をプレイする時は、3人がベストです。ちょうどいい時間でゲームの勝敗が決まり、余韻を楽しめます。但し4人でプレイすると間延びしやすく、ゲームに1時間以上かかることも。プレイ人数が4人になる場合は、拡張版「街コロプラスシャープ」や、遊びやすさが改良されている「街コロ通」を利用するのがオススメです。

攻略法はある?

各プレイヤーの行動はサイコロの出目によって決定します。そのためボードゲーム愛好家の間では、「『街コロ』は運ゲー」という意見も少なくありません。とはいえ無策で勝利できる単純なゲームではありません。ここからは「街コロ」で勝利するための方法を解説します。

施設カードの購入に注意する

4種類の施設カードのうち、青色カードは序盤で積極的に購入するべきです。なぜなら青色カードは全プレイヤーの出目の影響を受け、カード所有者にコインをもたらす効果があるため。つまり青色カードが手元に増えれば増えるほど、コインが効率よく貯まるのです。しかし他のプレイヤーも同様の思考を持ち、青色のカードを狙う可能性は大いにあります。競合が激しいようであれば、赤色カードの購入を検討しましょう。赤色カードは他プレイヤーの出目に応じてサイコロを振った本人からカード所有者にコインが渡る効果を持っています。

サイコロの出目に注目

手元の施設カードが増えても、サイコロの出目がカードに表示されている数字と一致しなければ、いっこうに効果が発動しません。ただの宝の持ち腐れとなってしまうので要注意。一般的にサイコロをふって最も出やすい目は5で、その次が2です。ゆえに5と2が表示されている青色・赤色カードの購入を心がけましょう。またゲームを続ける中でサイコロの出目の傾向を分析することも忘れずに。プレイヤーによってサイコロのふり方の癖があるため、現状どの目が出やすいのかを判別する必要があります。

緑色カードの購入も重要

全プレイヤーの出目の影響を受ける青色カードですが、カード所有者に付与されるコインの枚数が少なめです。コスト3の青色カードでは、付与されるコインが1枚ほど。これは他プレイヤーの出目が影響を受ける赤色カードにおいても同様です。一気に稼ぐためには、緑色カードが欠かせません。緑色カードは自分の出目しか効果の発動に関与しないぶん、付与されるコインが多めです。コスト2の緑色カードでは3枚のコインが付与されます。ゲーム中は施設カードの奪い合いが多発するため、青色・赤色・緑色カードをバランスよく集めましょう。

まとめ

「街コロ」は誰でも分かりやすいルールと、初心者でもプレイしやすい仕様が大きな魅力。

サイコロを振って規定のアクションを実行する、この一連の行動を繰り返し、自分の街を発展させるワクワク感は、幅広い世代から支持されています。皆で盛り上がれるパーティーゲームを探している人は、ぜひ「街コロ」をプレイしてみてください。

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