ブロックスとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

ブロックスとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

フランス発祥のボードゲームである「ブロックス」。2000年に発売された直後から欧州各国で話題になり、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされるなど、栄誉ある賞を数多く受賞している人気作です。脳波調査の結果、プレイ中に前頭葉の血液量を上昇させることが判明し、知育ゲームとしても注目を集めています。そこで今回は、さまざまな方面で高い評価を得ている「ブロックス」の魅力やルールを調査しました。

「ブロックス」とはどんなゲーム?

「ブロックス」は、どれだけ効率よく陣地を広げられるか競うテリトリー戦略ゲーム。遊び方は実にシンプルです。各プレイヤーは手番が回ってきたら手持ちのピースのうちいずれか1個をボードに置くだけ。直観的な操作でプレイできるため、ルール説明の手間が少なく、ボードゲームに詳しくない未経験者や小さな子供でも直ぐに慣れて遊べますよ。

  • プレイ人数:2~4人
  • プレイ時間:15~20分
  • 対象年齢: 7歳以上
  • ジャンル:陣取り系/戦略対戦系
  • 発売年:2000年
  • 発祥国:フランス

遊び方の流れ

出典元:キヨ。

「ブロックス」に使うピースは青・黄・緑・赤の全4色。形状の異なる21個のピース×4、84個のピースがセットになっています。各プレイヤーは自分が使う色を選び、既定の数のピースを手元にスタンバイ。続いて親を決め、いよいよゲーム開始です。尚、「ブロックス」のルールでは、参加プレイヤーの人数によって遊び方の流れが異なります。それでは人数ごとの遊び方を確認しましょう。

4人対戦の場合

4人対戦の場合はプレイヤー1人が1色のピース21個を使用。初手はボードの角を埋めるように、ピース1個を置きます。その後は既にボードにある自分のピースの角と、手持ちのピースの角が接するように配置。自分のピースの辺と辺をくっつけて置くことは不可能です。但し相手のピースの辺とならば接しても問題ありません。

因みに、いったん置いたピースをボードから外す、他の場所に配置するといった行為はNGです。ピースの置き場所がなくなったプレイヤーは、そのゲームから脱落します。

2人対戦の場合

2人対戦では、プレイヤー1人あたり2色のピース42個を使用。ボードの対角線上に位置する角2カ所が、各プレイヤーのスタートポジションです。基本的に4人対戦と同じ要領でピースの配置を繰り返しますが、2人対戦の場合には同じ色のピースを連続して置けません。先手と後手を決め、時計回りにピースを配置する必要があります。

3人対戦の場合

3人対戦では、4人対戦と同じくプレイヤー1人が1色のピース21個を使用。余ったピースは、4番手のフリーピースとして扱い、プレイヤー3人が交代でプレイしなければなりません。親がゲーム1周目、2番手が2周目、そして3番手が3周目という流れで余ったピースをボードに置きます。プレイの順番によっては不公平感が強くなるため、要注意です。

勝利条件

ゲームの終了は、全員がピースを置けなくなったタイミング。その時点で各プレイヤーが手元に残っているピースのマス目を数えます。1ゲームのみで終了する際には、最もマス目の少ないプレイヤーが勝者です。但し何度もゲーム回数を重ねてプレイするのであれば、毎回プレイヤー全員のスコアを計算し、最終的に累計スコアの最も高いプレイヤーが勝者となります。

スコアの計算方法

ピース21個すべてをボードに置いたプレイヤーは15ポイントを獲得。さらに1マスのピースを最後にボードに置いたのであればボーナスとして5ポイントが追加されます。ゆえに合計20ポイントが得点です。逆に、手元にピースが残ったプレイヤーは、1マスにつきマイナス1ポイントとなります。例えば、3マスのピースが2個、5マスのピースが1個、手元に残っていると、マイナス11ポイントです。

1人の場合

「ブロックス」は1人でパズルとして楽しめます。4人対戦の「ブロックス」のルールに従ってピースを置きながら攻め込む方法を考えたり、ピースを自由に置いてイラストや迷路を作ったり…。無数の遊び方があります。因みに、各色のピースを4個ずつ取り出し、8マス×10マスの枠内にピッタリはめるパズルゲームは、非常に難解。ピースの辺が触れないように配置しなければならないため、大人でもかなり苦戦するレベルです。脳トレ問題に自信がある人はぜひ挑戦してみてください。

「ブロックス」のレビューを紹介

「ブロックス」は最強のプレイヤーを決める「ブロックスグランプリ」の開催や、ブロックスの日の制定などを通じて、着実に愛好家が増加中。実際にプレイした人は、どのようなメリット・デメリットを感じているのでしょうか。

老若男女が楽しめる

ゲームの最大の魅力は、老若男女が楽しい時間を共有できるところ。ルールが分かりやすい内容であると同時に、使うアイテムのデザインが視認性に優れているため、年齢に関係なくプレイできます。「お盆や年末年始に親戚が集まった際には『ブロックス』が欠かせない」という人もいるようです。但し、相手の行動を妨害しなければならない局面が多いため、重たい空気になることもあるのだとか。

先手が有利

「ブロックス」では先手のプレイヤーが有利な戦況を作りやすく、いち早く周囲の進路妨害を始められます。ゆえに後手のプレイヤーは早々に自分の陣地を作れる場所が狭くなり、窮屈になることが多いです。皆で楽しむためには、「ゲームのたびに番手を変える」「最もポイントの低かったプレイヤーが次のゲームの1番手になる」など、工夫をこらしましょう。

「ブロックス」は3人対戦に不向き

3人対戦の場合には、2番手が他のプレイヤーに挟まれてしまうため、スタートの時点から不利な状況におちいりやすいです。この不公平感が生まれるのは「ピースを置き始める位置がボード四隅のいずれか」と定めている「ブロックス」特有のルールによるもの。3人で公平にゲームを楽しむなら、「ブロックス」以外のボードゲームを選ぶのがベターです。

ピースの管理が少し不便

「ブロックス」の箱に入っているのはボード1枚と84個のピースのみ。ピースを色ごとに整理整頓できる収納ケースはついていません。そのため「ピースの保管に手間がかかる」「ケースが付属されていないのが残念」と感じている人もいるようです。ピースを紛失した際に追加購入できないため、袋や小箱に入れて片付ける習慣を徹底する必要があります。また、小さいピースを子供が口に入れてしまう危険性もあるため、ピースの管理方法に注意しなければなりません。

「ブロックス」の戦略はある?

「ブロックス」は大人も子供も夢中で戦略を練り、熱く盛り上がれます。運よりもプレイヤー個々の実力がゲームの鍵となるため、勝った時にはスカッとしますよ。ここからはゲーム開始前に覚えておくべき戦略を紹介します。

まずボードの中心を目指そう

自陣を最大限に広げるための足掛かりとして、ゲーム序盤はボードの中心を目指しつつ、ピースを配置しましょう。中心に到達すれば、そこから様々な方角に向かってピースを置けるため、戦略の選択肢が格段に増加するのです。逆に、中心に向かってピースを置かずに、自陣を囲もうとすると、高い確率で負けます。自陣の確保よりも、ピースを配置できる場所の増大を優先するべきです。

大きいピースから消費する

ゲームが進行するにつれて空いているスペースが少なくなり、ピースの配置が困難になります。つまり後半になればなるほど1~3マスの小さいピースが大活躍し、4~5マスの大きいピースを持て余すことに。そのため序盤のうちに大きいピースを使いきるようにしましょう。加えて、ピースの形状を十分に把握し、攻撃と防御の両面で使い分ければ勝ち筋を見出しやすくなりますよ。

まとめ

「ブロックス」はルールや面白さが高知能指数集団・MENSAにも認められ、メンサセレクトの称号が与えられているボードゲームの1つです。先読みする能力や集中力、社会性など、さまざまな能力の向上をゲームの中で望めます。さらに、3世代が一緒になって夢中になれる仕様になっているため、1家に1セットあると重宝しますよ。

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