ゴブレットゴブラーズとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!

ゴブレットゴブラーズとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!

「風来のシレン2」や「MOTHER2」などのデジタルゲーム作品を手がけてきたクリエイター・丸田さんが立ち上げたボードゲーム専門の総合企業「すごろくや」。創業当初から国内外のアナログゲームを厳選して取り扱い、高い評価を得ています。その中でも2019年に日本国内での販売を開始した「ゴブレットゴブラーズ」は幅広い世代に大人気です。いったいどのような魅力を持っているのでしょうか。

「ゴブレットゴブラーズ」の基本情報

「ゴブレットゴブラーズ」は、サイズの異なるコマを使う変則的な四目並べ「ゴブレット」の簡易版です。「ゴブレット」の作者であるティエリ・ドヌアールさんがゲームデザインを担当し、フランスの玩具メーカー・ブルーオレンジ社が製品化しました。ボードゲームだけでなく、スマートフォン向けのゲームアプリもリリースされているため、空き時間に「ゴブレットゴブラーズ」をプレイしている人もいるでしょう。

プレイ人数:2人

プレイ時間:約5分

対象年齢: 5歳以上

ジャンル:戦略対戦系/パズル系

発売年:2015年

発祥国:フランス

「ゴブレットゴブラーズ」とはどんなゲーム

出典元:ボードゲームのすごろくや

ゲーム内容はいたってシンプル。トサカが特徴のゴブラーズ駒を3×3マスの盤面に配置する立体的な三目並べです。一般的な「〇×ゲーム」と同じく先に1列を完成させたプレイヤーの勝利となるのですが、一筋縄ではいきません。なぜなら駒は大・中・小とサイズが3種類あり、より小さいものに大きいものを被せて動かせるため。戦況を分析しつつ、どのサイズの駒を動かすべきか判断しなければなりません。「ゴブレットゴブラーズ」はルールが単純明快ながらも、将棋や囲碁のように論理立てて考える面白さがあります。

遊び方の流れ

まずは4本の仕切りを交差するように組み合わせ、3×3マスの盤面を作ります。続いて同一色の駒6個(大・中・小サイズそれぞれ2個ずつ)を各プレイヤーに配布し、先攻と後攻を決めてゲーム開始です。プレイヤーが交互に駒を動かし、縦・横・斜め、いずれか1列の完成を目指します。「被せ」や「移動」というオリジナルの要素が含まれているため、その点を理解してプレイすることが大切です。

手番で実行できるアクション

1回あたりの手番で選択できるアクションは2種類。「駒を置く」、「盤面の駒を移動させる」、どちらか1つのアクションを実行できます。具体的にはどのようなアクションをとれるのか確認していきましょう。

「駒を置く」

「ゴブレットゴブラーズ」のルールでは、より大きな駒を小さい駒に被せて配置する行為が許可されています。そのため手番で「駒を置く」を選択した場合には、空いているマスだけでなく、既に駒が配置されているマスも含めて考えましょう。「駒を置く」、もしくは「被せる」を実行したら手番が相手のプレイヤーに移ります。

尚、中央もしくは四隅のマスが勝敗に直結しやすいため、これら5つのマスは早めに抑えておくべきです。とくに中央のマスは要衝となることから、いち早く大サイズの駒を置いて確保するのが得策ですよ。

「盤面の駒を移動させる」

一般的な「○×ゲーム」とは異なり、盤面に配置済みの駒を移動させることが可能です。この時、動かす駒が移動先の駒よりも大きければ、被せて配置しても問題ありません。もちろん被せていた駒を外して再利用してもOKです。ちなみに一度でも手に触れた駒は動かさなければなりません。いずれの駒をどのように移動させるのか、しっかり考えをまとめてから行動する必要があります。

楽しく遊ぶための工夫

「ゴブレットゴブラーズ」は先攻が圧倒的に有利です。その理由は先攻であれば中央のマスに大サイズの駒を置き、そこを中心にして四方向に列を作れるため。「ゴブレットゴブラーズ」のルールを十分に把握していない状態でも、先攻になった時点で勝利がほぼ確定しています。そのため1ゲーム終了する度に先攻と後攻を交代し、不公平感が出ないように工夫しましょう。またゲーム回数を決めて最終的な勝利数を競うラウンド戦や、チーム戦で行うと、皆でワイワイ盛り上がれます。

「ゴブレットゴブラーズ」の戦略はある?

先手必勝のゲームといわれている「ゴブレットゴブラーズ」ですが、ひらめきや戦略次第で逆転するチャンスが巡ってきます。不利な戦況を好転させた瞬間は痛快です。ここからは、すぐに実践できる戦略を解説します。

2カ所にリーチを作ろう

勝利を目指す上で大切なのは、2カ所にリーチを作ること。リーチが2つ以上あれば、どこかを妨害されたとしても、残りをいかして自分の駒を3つ並べられます。但し、配置する駒のサイズによってはリーチを完璧に潰されてしまい、形勢逆転が起きるリスクを否めません。四隅のマスの内どこかに大サイズの駒を置き、そこを起点にしてリーチを作りましょう。

大サイズの駒の使い道に注意する

各プレイヤーが使う6個の駒の中で、大サイズは最強です。他に被せられる駒がないため、相手プレイヤーに奪われる危険性もありません。使い勝手が良好だからといって、早々に消費してしまうのはNGです。盤面の状況と、プレイヤー両者の駒の内訳を把握しつつ、大サイズの駒の使いどころを見極めなければなりません。理想の配置ポイントは、前述した複数リーチの起点など、相手の妨害を必ず阻止しななければならない場所です。

駒の配置を記憶する

相手を迷わせる戦略や創意工夫だけでなく、記憶力も勝敗を決める要因の1つです。なぜなら、被せていた駒を外した際に、相手の駒が出てきて1列そろってしまうというハプニングが起きるため。つまり、下に配置されていた駒を記憶しておかなければ、うっかりミスで敗北してしまうのです。駒を被せるというアクションが実行された時には、誰の駒が配置済みだったのかを覚えておきましょう。駒の配置や消費ペースの記憶を心掛けていれば、凡ミスを回避し、着実に勝利に向けて詰みの状態を作れますよ。

アプリについて

「すごろくや」が2021年にリリースした公式アプリ「ゴブレットゴブラーズ」は、無料で遊べる「初級版」と月額料金480円の「有料版」の2種類。公式サイトでは、「初級版」で攻略のコツを習得した後、「有料版」に挑戦することを推奨しています。ここからはアプリの特徴をチェックしましょう。

ユーザーの評価

「初級版」と「有料版」両方とも、気分転換にうってつけ。直観的な操作でプレイできるシンプルな設計と、心地よいゲーム性が幅広い世代から支持されています。唯一、残念な点をあげるとすれば、ローカルで知り合いと対戦できるシステムが導入されていないこと。一部のユーザーはコンピュータ対戦のみの仕様に物足りなさを感じているようです。とはいえ勝率や最短の試合時間などが記録されるため、上達の度合いを実感できます。スキルアップを望む人にピッタリです。

ゲームモードは2種類

ゲームモードは、「練習戦」と「勝ち抜き戦」の2種類。「練習戦」では気軽に1試合のみプレイできます。他方「勝ち抜き戦」は難易度に応じたコンピュータとトーナメント形式で対戦。3試合を行い、優勝を目指します。

尚「有料版」は「勝ち抜き戦」の難易度を本戦・上級・鬼級の3種類の中から選べるため、やりごたえ抜群。とくに鬼級は作り込まれた手ごわいコンピュータが登場し、白熱した戦いを楽しませてくれます。「ゴブレットゴブラーズ」のルールに慣れてきたら、鬼級で腕試ししてみてはいかがでしょうか。

まとめ

「ゴブレットゴブラーズ」は通常の三目並べのルールに「移動」と「被せ」の要素を取り入れたボードゲームです。ゲームのたびに異なる展開となり、時々刻々と盤面の状況が変化するため、大人も子供も夢中になって遊べます。「ゴブレットゴブラーズ」一式があれば、一家団欒の時間が今まで以上に有意義なものになるのではないでしょうか。

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