コヨーテとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

コヨーテとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

年齢に関係なくプレイヤー皆で有意義な時間を共有できるボードゲーム。行楽シーズンや、親戚が集まる盆正月は、ボードゲームが欠かせないという人もいるでしょう。この記事では、大人数で遊ぶ時にピッタリのボードゲーム「コヨーテ」について解説します。ルールや遊び方と共に、戦略をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

「コヨーテ」の基本情報

「コヨーテ」は「ファブフィブ」の作者として有名なスパルタコ・アルベルタレッリさんが手がけたカードゲームです。海外発のアナログゲームの翻訳を得意とするニューゲームズオーダーが2015年に日本語版を発売しました。日本ボードゲーム大賞の入門者部門で第2位に選出されるなど、クオリティは折り紙つきです。アートワークは新進気鋭のクリエイターが数多く所属しているボードゲーム制作会社・タンサンファブリックが担当。イラストをリメイクしつつ、遊びやすい仕様に徹底的にこだわってカードのサイズや表示を工夫しています。

プレイ人数:2~10人

プレイ時間:15~30分

対象年齢: 10歳以上

ジャンル:正体隠匿・ブラフ系

発売年:2003年

発祥国:イタリア

「コヨーテ」とはどんなゲーム?

出典元:オーイシ加藤のピザラジオ(ピザラジ)

自分以外のプレイヤーが所持しているカードの表示内容を見て、合計値を推理することがゲームの目的です。プレイヤーが1人ずつ合計値を予想して宣言しますが、周囲を混乱させるために数字を偽る可能性があるため要注意。自分のカードの数字を推理しながら、プレイヤーの顔色をチェックし、宣言がウソか真実かを判断しなければなりません。

ゲームの勝利条件

「コヨーテ」のルールでは、ゲーム開始時にライフ3つが各プレイヤーに与えられています。ライフが消失するタイミングは以下の2種類。「合計値よりも大きい数字を宣言したことが見抜かれた時」と「他のプレイヤーの偽りを宣言したところ自分の推理ミスが判明した時」です。どちらかのアクションにより3回ライフを失った時点でゲームからの脱落が決定します。生き残った1人が最終的な勝者です。

遊び方の流れ

まずは使うカードを十分にシャッフルし、裏返しの状態で山札を設置。各プレイヤーが山札から1枚ほどカードを取り手札にします。この時、手札の表面を見てはいけません。ひたいに手札の裏面を当てて、他のプレイヤーのカードのみを視認できるようにします。続いてコヨーテの鳴き真似を1人ずつ披露して番手を決定。最も上手なプレイヤーが1番手となり、いよいよゲーム開始です。

初手にできること

初手は、周囲のカードの数字を確認し、合計値を推理。パッと見た時に合計が「40」でも、手札の表示が「マイナス10」の可能性があるため、少なめの数字を宣言するのがベターです。強気な姿勢で実際の合計値ギリギリを攻めて宣言するのは控えましょう。ちなみに、この宣言する数字は上限が設けられていないものの、1以上の整数でなければなりません。0だけでなく負の数もNGです。

次のプレイヤーができること

数字を宣言したら、時計回りに番手が交代。「数字を宣言する」「他のプレイヤーの偽りを宣言する」、これら2種類のアクションのうち1つを次のプレイヤーは選択して実行できます。アクション1つ1つの具体的な内容をみていきましょう。

「数字を宣言する」

前のプレイヤーが宣言した数字は、合計値よりも本当に大きいのか、それとも小さいのか。この点について次のプレイヤーは熟考しなければなりません。もしも合計値をオーバーしていないだろうと思った場合には、より大きな数字を宣言する必要があります。「コヨーテ」のルールでは、手番が進むたびに宣言する数字が上昇する旨を覚えておきましょう。

「他のプレイヤーの偽りを宣言する」

直前に宣言された数字が合計値を上回っているのではないかと思った場合には、「コヨーテ!」とコールします。このコールに伴って全プレイヤーがひたいから手札を外し、表面を確認。合計値を計算し、答え合わせします。直前に宣言された数字が合計値よりも小さければ、コールしたプレイヤーが敗者。逆に、合計値よりも大きければ直前に宣言したプレイヤーが敗者です。敗者は嘘が嫌いなコヨーテの攻撃を受け、ライフが1つ減少します。

ライフを管理する方法

ライフを管理する際に使うカードは、プレイヤー1人につき1枚です。ゲーム開始時は、2体の身代わり人形の図柄が周囲から見えるように設置しましょう。これはプレイヤーの命と含めた3つのライフの存在を示しています。つまり負け2回までは身代わり人形が盾となり、ダメージから守ってくれるのです。但し、負けが3回目になるとライフカードが手元に無いため、プレイヤーの命を犠牲にしなければなりません。実際に身体に危険が及ぶわけではないものの、スリリングな感覚を味わえます。

ゲーム再開時の注意点

答え合わせの作業とライフ管理が終了したら、手札を捨て札として集めて脇に置きます。ゲーム再開時には山札から各プレイヤーが1枚ずつ手札をとり、先ほど敗者となったプレイヤーが一番手です。もしも敗者がゲームから脱落していれば勝利したプレイヤーが1番手となって、ゲームを再開します。尚、プレイヤー人数分の手札を準備できない場合には、捨て札を束ねてシャッフルし、山札に追加しましょう。

特殊カードについて

手札として使われるカードには、単純に数字を示す基本カードの他に、イレギュラーの効果を発揮する特殊カードが4枚ほど含まれています。それぞれの特徴を把握しておくと、戦略の幅が広がりますよ。例えば、キツネカードは基本カードの中で最も大きい数値をゼロにします。また酋長カードは基本カードすべての数値を2倍にするため、プレイヤーの推理を混乱させる要因となるはずです。

「コヨーテ」の戦略

「コヨーテ」は3回ほど遊ぶとゲームのコツが身に付き、少しずつ相手を欺くようなテクニックを実践できます。とはいえ一辺倒な考えを続けていると、毎回すぐにライフが減ってしまい最終的に勝者になれません。いくつか戦略を覚えることが大切です。

他のプレイヤーの視線を参考にする

「コヨーテ」の醍醐味は騙し合い。ゆえに、大きな数字や特殊カードに着目し、それを持っているプレイヤーをはめようとする傾向があります。自分に視線が集中している場合には、手札がイレギュラーなのかもしれないと注意しなければなりません。そして初手で宣言される数字を聞き、自分が計算した合計値と比較して予測を立てましょう。但し警戒対象となるカードが出ていなくとも数字を偽るプレイヤーもいます。微妙な表情のプレイヤーがちらほらいる場合には、陽動作戦を疑うべきです。

小芝居を取り入れる

出典元:オモコロチャンネル

「コヨーテ」のルール上、自分の数字を見られないため、合計値の見当をつけがたいです。それゆえ状況を整理できず、イライラするプレイヤーは珍しくありません。宣言する時の所作が周囲に精神的負荷を与えるため、小芝居も勝利の鍵となります。直前に宣言された数字が合計値のギリギリだと推測しても自信満々で数字を上げたり、合計値まで余裕がある時に悩んだふりをしたり…。ちょっとした態度の工夫に他のプレイヤーが戸惑ってくれると、自分のペースでゲームを進めやすくなりますよ。

スペシャルルールの追加

スペシャルルールを追加する際には、仮面カードを1枚ずつ各プレイヤーに配布してからゲーム開始です。仮面カードは、プレイヤーが自分の手番で提出し、6種類の特殊効果のうちどれか1つを選択して実行できます。ひたいに当てるカードを追加する「ドロー1」や、前のプレイヤーの宣言を変更させる「チェンジ」、さらに宣言をパスする「セイム」など。さまざまな特殊効果を取り入れられるため、今まで以上にゲームの面白さを実感できます。「コヨーテ」のルールに慣れてきたら挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「コヨーテ」は複数種類のカードを使うものの、ルールがそこまで複雑ではありません。カード裏面に記載されている全カードの枚数と種類を確認しつつ、プレイ回数を重ね、ゲームの特性を理解できます。ぜひ熟練度の向上を目指してください。熟練者の対戦となれば高度な騙し合いが繰り広げられ、ドキドキハラハラする場面の連続です。ゲームの醍醐味を存分に味わえるはずです。

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