ロビンソン漂流記とはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!

ロビンソン漂流記とはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!

「電力会社 充電完了」などの人気ボードゲームを手がけてきたことで有名なフリードマン・フリーゼさんがゲームデザイナーを務めた「ロビンソン漂流記」。2012年のドイツ年間ゲーム大賞で推薦リスト作品に選出されるなど、アナログゲーム業界で高い評価を得ています。同年10月に完全日本語版が発売されて以降は、国内でも話題沸騰。ソロプレイを好むゲーマーの間で好評をはくしていますが、一体どのようなゲームなのでしょうか。「ロビンソン漂流記」のルールや遊び方、戦略などをまとめて解説します。

ロビンソン漂流記の基本情報

不朽の冒険小説である「ロビンソン・クルーソー」から着想を得て制作された1人プレイ専用のデッキ構築型カードゲーム「ロビンソン漂流記」。ゲームの舞台は四方を海に囲まれた孤島です。唯一の島民・フライデーがサバイバル生活を謳歌していたところへ、転覆した船と男性・ロビンソンが漂着します。プレイヤーはフライデーになりきってロビンソンの戦闘力を強化し、一刻も早く彼が孤島から脱出できるように導いてゆかなければなりません。最終決戦でロビンソンが2隻の海賊船の討伐に成功すればプレイヤーの勝利です。

プレイ人数:1人

プレイ時間:約25分

対象年齢: 13歳以上

ジャンル:パズル系

発売年:2011年

発祥国:ドイツ

遊び方の流れ

出典元:マーマン Asobi チャンネル

まずは18枚のロビンソンカードを束ねて十分にシャッフルし、茶色ボードに設置します。これがロビンソンの戦闘力を管理するデッキです。続いて30枚の災厄カードも同様にシャッフルし、緑色ボードに設置。さらに衰弱カードを標準タイプと深刻タイプに分けて、それぞれシャッフルします。難易度レベル1でプレイする際には、「バカ丸出し」衰弱カードを除外。そして深刻タイプの上部に標準タイプを重ね、青色ボードに設置します。いずれの山札も裏向きにし、表面が見えないようにスタンバイしましょう。

準備を完了させる

3種類の山札を用意したら、警告カードを「赤色・黄色・緑色」の順番に重ねて設置。ゲーム開始時は、緑色の警告カードが一番上です。続いてラスボスの役割を果たす2枚の海賊船カードをランダムで引き抜き、場に並べます。その他の海賊船カードは今回のゲーム内で使わないため、箱に納めましょう。仕上げに体力コマ20個を揃えたら準備完了、いよいよゲームを始められます。

災厄に挑戦!

最初に災厄カード2枚を引きます。どちらの災厄に挑戦するかを決め、選んだカードは手元に配置。残りのカードは捨て札とし、緑色ボードの横によけておきます。その後いざ災厄とのバトル開始です。選んだカードの左側に記載されている数字を確認し、その枚数分のロビンソンカードを引きます。ロビンソンカードの戦闘力の合計値が、選んだカードの災厄値以上であれば、災厄に勝利することが可能です。災厄値はゲームの進行度と警戒レベルに応じた3種類があります。場に出ている警告カードの色と合致する値をチェックしましょう。

ロビンソンカードの補充と特殊効果の発動

戦闘力が不足している場合には、体力コマを1個だけ消費し、ロビンソンカード1枚を追加できます。このアクションは戦闘力の合計値が災厄値以上になるまで何度実行しても問題ありません。ちなみにロビンソンカードの中には、「体力コマ追加」「戦闘力2倍」など様々な特殊効果を持つカードも含まれています。特殊効果を駆使し、効率よく災厄に勝利することが重要です。

災厄に勝った場合

災厄に勝利した際には、選んだカードを180度ほど回転させ、技能カードとして獲得できます。この技能カードはバトルで使ったロビンソンカードと一緒にまとめて、茶色ボードの横に置きましょう。ゲームの進行に伴ってロビンソンカードが不足した際には、茶色ボードの横に置いたこの捨て札と、ランダムで引いた衰弱カードを混ぜて補充します。つまり災厄に勝利すればするほどデッキが強化される反面、デッキを作り直す時には弱体化するリスクが発生するのです。

災厄に負けた場合

災厄への挑戦を断念し、敗北を受け入れた際にはペナルティとして体力コマとロビンソンカードが奪われるので要注意。例えば「災厄値2」で「戦闘力の合計値-1」ならば、その差に相当する3個の体力コマを失います。さらに失った体力コマの個数分、バトルで使ったロビンソンカードの中から除外し捨て札にしなければなりません。この時、効果の弱いものを選んで排除できるため、敗北が必ずしもマイナスの要素をもたらすわけではありませんよ。

災厄カードの補充

勝敗が決まり各カードと体力コマの処理を済ませたら、再び災厄カードを引いてバトルに挑みます。もし災厄カードが残っていなければ、警告カードの一番上の札を取り除きましょう。これに伴い警戒レベルがワンランク上昇し、バトル時の災厄値も自動的に増大します。警戒レベル等の移行を確認した後、緑色ボードの横にまとめた捨て札をシャッフルし、不足している災厄カードを補充したらゲーム再開です。

最終決戦へ

警告カードが赤色のみになっているところで災厄カードが0枚になったら、いよいよ最終決戦です。海賊船カード2枚のうちのどちらかを選択し、バトルに挑みます。基本的に戦い方は、災厄の時と同じです。例えば海賊船カードの左上部に「9」、右上部に「35」と記載されていれば、無償で9枚のロビンソンカードを引いて戦闘に使えます。戦闘力の合計値が「35」以上になった時点で討伐成功です。見事、海賊船2隻を討伐した時点でプレイヤーの完全勝利となります。

敗北の条件

「体力が尽きた」もしくは「衰弱カードの山札が無くなった」、いずれかの状態になるとプレイヤーの負けです。体力コマはロビンソンカードの特殊効果などにより最大22まで増やし、0の状態でもバトルを続けられます。但し、災厄に無理に挑み続けると急激に消耗しかねません。体力がマイナスになればゲームオーバーです。また衰弱カードが無くなると、ロビンソンカードの山札を作り直せなくなるため、ゲーム続行不可に。そのためリミットを意識しつつプレイしなければなりません。

難易度は自由に選べる

「ロビンソン漂流記」のゲーム難易度は、レベル1からレベル4まで設けられています。今回、紹介したのは最も難易度が低いレベル1の遊び方です。レベルの上昇に伴って、「最初からロビンソンカードの山札に衰弱カード1枚を混ぜる」「体力コマの上限を下げる」などハードルが高くなります。何度もプレイしてゲームに慣れてきたら、ぜひ高難度の設定に挑戦してみてください。

「ロビンソン漂流記」の戦略はある?

ゲームのルール上、回復手段が限定されているため、慣れないうちは体力不足によってゲームオーバーになりがちです。とはいえ体力維持を意識しすぎると、効果の強いカードが思い通りに集まりません。では、どのようにすればクリアできるのか、戦略を紹介します。

ゲーム序盤はデッキ圧縮に集中

ゲーム序盤のデッキは、戦闘力の低いロビンソンカードばかりで構成され、非常に弱いです。そのため勝利に固執せず、敗北を前提に災厄とのバトルに臨みましょう。敗北を重ねてガンガン弱いカードを排除し、強いカードの割合を高めることが重要です。但しデッキ圧縮に集中しすぎると体力コマを激しく消耗して、ゲーム中盤のバトルが苦しくなります。さらにロビンソンカードの山札が急速に減って衰弱カードがデッキに入りやすくなるため、どこまでデッキ圧縮するべきか見極めなければなりません。

高難度の災厄とのバトルについて

高難度の災厄に何度か勝利して、技能カードを獲得しなければ最終的なゲームクリアが厳しくなります。とはいえ高難度の災厄に本気で挑戦するタイミングには要注意です。序盤では無駄に体力コマを浪費してしまい、終盤に悪影響を及ぼします。一方、中盤以降は警告レベルが上昇して、なかなか厄災とのバトルが難航しがち。ゆえに緑色の警告カードの間にデッキを圧縮したうえで、何度か高難度の災厄に勝利することが理想です。

まとめ

「ロビンソン漂流記」はクリアを挫折しそうになる初心者が珍しくありません。しかし何度もプレイを重ね、挑戦と失敗を繰り返す中で、攻略のコツを少しずつ身に着けられます。体力がギリギリまで削られながらも、自分が思い描いた通りにクリアできた瞬間は、実に爽快です。ハイレベルな難易度も用意されているため、とことん1人でゲームに集中して楽しめますよ。

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