ウイングスパンとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

ウイングスパンとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

野鳥を題材にした対戦型ボードゲーム「ウイングスパン」。2019年に発売された直後から話題になり、2021年までに売り上げが60万本を記録している大ヒット作です。カードに描かれた美しい図柄と、ゲームのルールが高く評価され、ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門で大賞を受賞しました。世界各地で注目を集めている「ウイングスパン」とは、どのようなゲームなのでしょうか。

「ウイングスパン」の基本情報

「ウイングスパン」は、淡々とソロプレイを楽しめるだけでなく、2~5人での対戦も可能です。様々な形で遊べるため、多くのアナログゲーム好きを魅了し続けています。拡張セットのほか、派生作品である「ワイアームスパン」や「フィンスパン」、ニンテンドースイッチ用のゲームソフトなども発売されており、人気が衰える気配がありません。

プレイ人数:1~5人

プレイ時間:40~70分

対象年齢: 10歳以上

ジャンル:エンジンビルド系/戦略対戦系

発売年:2019年

発祥国:不明

「ウイングスパン」とはどんなゲーム?

各プレイヤーが野鳥の研究家となり、より多くの鳥類を保護区(エンジン)に集める、中量級ボードゲームです。特殊効果のある鳥カード170種を使い、各カードの特性を意識しながら場に並べることが主なゲーム内容。あまり周囲の動きを気にする必要がないため、自分が管理するエンジンの構築に集中できます。他者を陥れるなど、妨害行為が苦手な人にオススメですよ。

ゲームの勝利条件

規定のアクション数に合わせて4ラウンドを行い、最終的に最も得点の高かったプレイヤーの勝利です。所有している鳥カードの点数や、ラウンドごとのボーナス得点、そしてボーナスカードの得点など、4ラウンドの成績を合計した点数が勝敗を左右します。どのアクションを選択すれば高得点に繋がるのか覚えておくと良いでしょう。

遊び方の流れ

出典元:にぺ/ボードゲーム紹介&遊び方解説

まずは場の準備からスタートです。ゲームの肝となる鳥カードを束ねてシャッフルし、山札を設置します。そこから3枚を引き、1枚ずつ表向きにして専用トレイにスタンバイ。続いて、餌箱型タワーの裏側からサイコロ5個を投入し、ダイスロールを行います。仕上げに、目的ボードに目的タイルをランダムに並べ、ラウンド終了時のボーナス獲得条件を決定。場の準備が完了したら各プレイヤーのアイテムを用意します。

プレイヤーのアイテムの準備

最初に各プレイヤーに配布するアイテムは、エンジンを構築するための専用ボードの他、鳥カード5枚・アクションコマ8個・餌トークン5個。鳥カードは無条件で5枚すべてをゲーム内で使えません。手札にしたいカードの枚数分だけ、餌トークンを払う必要があるのです。例えば3枚の鳥カードを手札とする際には、3個の餌トークンを払うため、2個の餌トークンが手元に残ります。最後にボーナスカードを2枚ほど引き、どちらを実際に使うのか選択してゲーム開始です。

手番で実行できる4種類のアクション

任意で最初のプレイヤーを決めたら、時計回りの順に手番が移行。各プレイヤーは1回の手番につきアクションコマ1個を消費し、4種類のアクションのうち1つを実行できます。ここからはアクションそれぞれの内容を確認しましょう。

手札の鳥カードを専用ボードに並べる

専用ボードは3段に区切られており、上段が森林エリア、中段が草原エリア、下段が湿地エリアです。各エリアには5つのマスが横一列に設けられ、鳥カードを最大5枚まで並べられます。但し、むやみに置くのはNGです。各カードの記載と同じエリアに並べなければなりません。またボードに置く前には、カードに記載されている餌トークンの支払いが必須です。

餌トークンの入手

森林エリアで最も左側に位置する空きマスを確認し、そこに記載されている数の餌トークンを入手します。並んでいる鳥カードが増えれば増えるほど、アクションの内容はパワーアップしますよ。アクションを実行する際には、餌箱型タワーのサイコロの中から自由に選び、その出目に応じた餌トークンを入手しましょう。この時「起動時」と記載されている鳥カードが森林エリアに出ていると、そのカードの特殊効果を発動。餌トークンの入手など、様々な恩恵を望めます。

卵の入手

草原エリアで最も左側に位置する空きマスを確認し、そこに記載されている数の卵トークンを入手します。入手した卵トークンは、専用ボードに並ぶ鳥カードいずれかの上に配置。カードごとに卵を配置できる上限数が記載されているため、上限を超えないようにしましょう。尚、卵トークンは5色ありますが、色に注意せずに自由に置いてOKです。また前述と同じく「起動時」と記載されている鳥カードが草原エリアに出ていると、特殊効果を発動できます。

新たな鳥カードの入手

湿地エリアで最も左側に位置する空きマスを確認し、そこに記載されている数の鳥カードを入手します。例えば2マス目までカードが埋まっている際には、3マス目の記載に従ってアクションを実行。専用トレイの上に表向きになっているカード、もしくは山札の最上部から2枚ほど取り、新たな手札として補充できます。また前述と同じく「起動時」と記載されているカードの特殊効果を発動も忘れずに。

ゲームの終了

最初に配られた8個のコマを消費した時点、つまり8回の手番をこなしたところで第1ラウンド終了です。目的タイルに記載されているボーナス獲得条件に基づいて点数を計算し、1ラウンド目の順位を決定。第2ラウンド以降は構築したエンジンを引き継ぎ、第1ラウンドと同様にゲームを進行します。第4ラウンドが終了したら、ボード上に並ぶ鳥カードの点数や、ボーナス得点などを計算。第3ラウンドまでの点数と合算して、最高得点の勝者を決めます。

ゲームのレビュー

「ウイングスパン」は中量級のゲームながらも、ルールがシンプルなため、ハマる人が続出中です。ここからは実際にプレイした人たちの意見を紹介します。

こだわりが光るコンポーネント

最大の特徴ともいえるのが、豪華なコンポーネントの数々。餌箱をリアルに再現したダイスタワーや、丸みを帯びたシルエットが可愛い卵トークンなど、いずれもクオリティが高いです。見た目が美しいために、ボードゲームに不慣れな人も自然と興味を持っている模様。また実際の野鳥の生態をゲームに落とし込んでいるところも大きな魅力の1つです。餌の種類から生息地まで、正確な情報が鳥カードに記載されており、ゲームデザイナーのこだわりが光っています。

初心者でも楽しめる

「ウイングスパン」はルールがシンプルなうえに、ゲームの目的が明確。それゆえ手番が回ってきた時に何をするべきか迷うことは少ないです。さらにプレイヤー間で妨害行為の応酬が発生しないため、ボードゲーム初心者でも比較的スムーズにプレイできるようです。ルールに則った嫌がらせでも、人によっては苦痛に感じたりしますからね。その点でいえば「ウイングスパン」は終始ゲームが穏やかに進行するため、安心して遊べます。

運が大きく影響する

「ウイングスパン」の難点は、運の良し悪しがゲームに大きく影響するところ。鳥カードの中には「ワタリガラス」や「シロエリガラス」のような超強力なカードが含まれており、これらを引き当てると一気に有利になります。そのためゲームの途中で運に恵まれなかったプレイヤーが負けを確信するということも少なくありません。

まとめ

エンジンビルド系ゲームの代表格といわれている「ウイングスパン」。より多くのカードを専用ボードに並べることで、1アクションあたりの内容がグレードアップします。中盤あたりからコンボが生まれ、ガンガン点数を稼げるため、非常に心地よいです。やりごたえのあるゲームが好き、じっくり作品の世界観を味わいたい、このように考えている人は大きな満足感を得られるでしょう。

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