19997年から日本国内で名人戦が開催されているボードゲーム「カタンの開拓者たち」(通称:カタン)。世界各国の愛好会に親しまれ、2017年時点で累計販売数が3000万を突破しています。そこで今回は、大ヒットを記録しているカタンのルールや遊び方を調査しました。興味があるけれどもプレイしたことがないという初心者の方々は、ぜひ参考にしてください。
カタンの基本情報
ゲームの舞台は、大航海時代に偶然にも発見された資源が豊富な無人島・カタン。新天地での生活を夢見てカタンに上陸したプレイヤーたちは、知恵と幸運を駆使し、島の統治者になるために開拓競争を繰り広げます。小学生も理解できる簡単なルールではあるものの、やりごたえ抜群です。ゆえに何度プレイしても飽きません。とくに戦略的なボードゲームが好きな人は、夢中になって遊べるはずです。
- プレイ人数:3~4人
- プレイ時間:約60分
- 対象年齢:8歳以上
- ジャンル:陣取り系/戦略対戦系
- 発売年:1995年
- 発祥国:ドイツ
カタンとはどんなゲーム?
カタンは採掘した資源を元手に、領地を拡大・発展させていく陣取り合戦。街道の建設および延伸、開拓地の都市化などによってポイントが加算されます。いち早く10ポイント以上を獲得し、自分のターンで勝利宣言することが勝利条件ですが、資源は順調に集まりません。なぜなら、サイコロを振って出た目の数に応じて獲得できる資源の種類が異なっているから。そのため他のプレイヤーと自分のパワーバランスを考慮しつつ、資源の交換について交渉する作業が大切です。皆でワイワイ盛り上がりながら、カタンのルールを楽しく習得できますよ。
ルールや遊び方の流れ
出典元:GPGAMESJP
最初にやることは、ゲーム盤の制作。海フレーム6枚を組み立てた後、地形タイル19枚を裏返してシャッフルし、1枚ずつ表向きにしながら並べます。そして数字チップを砂漠以外の地形タイルの上に並べ、各カードとコマを準備してからゲームスタートです。1巡目は街道と開拓地を置き、2巡目から資源を受け取って、いよいよ本格的な開拓が始まります。
おすすめの戦略はある?
カタンは基本のルールを把握していれば、いくつもの勝ち筋を同時に見いだせます。ここからは、おすすめの戦略を解説していきますね。
戦略①
ゲームを進める上で重要なカギとなる5種類の資源。資源ごとに産出量と使用量が異なり、そのなかでも鉱石とレンガは希少性が高いです。ゆえに、それぞれの産出地である山地と丘陵に面した開拓地もしくは都市を所有しましょう。そうすれば交渉の作業を有利に進めやすくなります。
どのように交渉するかによってゲームの状況が一変するので、物事を先読みする能力と共に、話術も重要。相手と自分の要望をすり合わせながら、好条件での交渉成立を目指すことが得策です。
戦略②
資源を交換する方法は、他のプレイヤーとの交渉だけではありません。開拓地もしくは都市を港がある交差点に建設すれば、効率よく資源を交換可能です。例えば、一般港では同一資源3枚を好みの資源1枚に換えられます。また、専門港では港用地に描かれた資源2枚のみで好みの資源1枚を獲得でき、お得感が大きいです。ゆえに自分の状況に合わせて街道を建設し、専門港がある交差点を抑えることが勝利のポイント。
尚、5種類の専門港があるため、自分が産出可能な資源量などを踏まえて、建設フェーズを進めましょう。
こんな人におすすめ!
カタンは、タイルの並べ方が2兆9000通り以上といわれているボード盤、ポーカーのようにカードを揃えるシステムなど、さまざまな要素が見事なバランスで融合しています。戦術が優れている上級者が勝利するわけではないため、幅広い年齢層が一緒に楽しみを共有できますよ。親戚一同が集まった時にカタンで遊べば、有意義な時間を過ごせるはず。
また他のプレイヤーとwin-winの関係を築くことも勝因となるので、子供の交渉力を養う教材としても有用です。親子で楽しく学べるゲームを探している人たちにピッタリ。
まとめ
カタンはルールのデパートといわれるほど、たくさんの遊び方があるボードゲームです。他のプレイヤーの手番でも交渉に参加して資源を獲得するなど、とにかくやることが多く、ぼんやりする時間がありません。ルールは膨大にありますが、すべて覚えていなくとも問題なし。プレイを重ねるうちに対戦のコツや技術を習得できます。