「汝は人狼なりや?」をはじめとする正体隠匿系ゲーム。短時間で騙し合いや推理を味わえる点が好評をはくし、若者を中心に流行しています。気の合う仲間が集まれば、プレイしているという人もいるでしょう。数ある正体隠匿系ゲームの中でも、「ワードウルフ」はYouTuberの間で人気が急上昇しています。
この記事では、そんな「ワードウルフ」にスポットライトを当てて、ルールや遊び方をまとめました。
ワードウルフの基本情報
「ワードウルフ」は川崎晋さんが数多くの脳トレ系ゲームの制作に携わってきた経験をいかし、2003年に原型を考案。その後、改良を重ねてルールが整備され、2012年に商業出版されました。以降、スマホ用ゲームアプリや、カードゲームの発売が始まり、多くのユーザーに親しまれています。紙とペンさえあれば、どこでもプレイできる手軽さが大きな魅力の1つです。
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:5~15分
対象年齢: 8歳以上
ジャンル:正体隠匿・ブラフ系/戦略対戦系/お題系
発売年:2012年
発祥国:日本
ワードウルフとはどんなゲーム?
「ワードウルフ」はルールがいたってシンプルな言葉遊びゲームです。限られた時間内で自由に会話を繰り広げ、違う「お題」を与えられた少数派を探し出します。もしも自分が少数派かもしれないと思った場合には、会話が脱線しないように嘘をついて多数派にまぎれこむなどの対策が欠かせません。
勝敗を決める方法は、プレイヤー全員による一斉投票です。少数派に最も多くの票が集まれば、多数派の勝利。逆に多数派の得票数が最多となった際には、少数派の勝利です。尚「ワードウルフ」のオプションルールでは、最多得票となった少数派が多数派に与えられた「お題」を言い当てれば逆転勝利を得られます。最後まで推理を諦めずにプレイしましょう。
ルールと遊び方の流れ
出展元:幻冬舎エデュケーション局
最初に司会進行役が「お題」を選んでホワイトボードに書き、それをプレイヤーに配布。この時、同じ「お題」を受け取った多数派が市民、それに対して違う「お題」を受け取った少数派がワードウルフです。ゲーム開始時、各プレイヤーは自分に与えられた「お題」しか確認できないため、自分が市民なのかワードウルフなのか分かりません。話し合いの中で、自分がいずれの陣営に含まれているのかを把握し、だれがワードウルフであるかを見極める必要があります。
おすすめ戦略はある?
ゲームの主軸は、推理と駆け引きです。ゆえに自分の発言内容はもちろんのこと、他のプレイヤーの言葉や態度も注意しなければなりません。ここからは誰もが直ぐに実践できる戦略を紹介していきます。
戦略①話しやすい雰囲気を作る
まずは各陣営の「お題」に共通していそうな話題を振り、話しやすい雰囲気づくりを心がけることが大切です。議論が盛り上がれば、続々と情報が開示されるだけでなく、少数派がボロを出しやすくなりますからね。
ちなみに個々人で意見が分かれてしまいそうな表現は、序盤に使うべきではありません。例えば卓球という「お題」に対して「心が躍る」という発言は、抽象的すぎるため周囲の警戒心が強まる要因となりやすいです。他のプレイヤーが持つ「お題」の情報を引き出すためには、どのような言葉を使うべきか熟考して発言しましょう。
戦略②テンポよく問答を繰り返す
「ワードウルフ」では、質問する側がゲームの主導権をにぎりやすいです。テンポよく質問するうちに、ゲーム展開が有利になります。しかし自分が多数派と思いながら突っ込んだ質問をしている最中、実は少数派だったことが発覚すると激しい反撃をくらいかねません。周囲の会話から情報を収集しつつ、徐々に踏み込んだ質問をしましょう。
また答える時に言葉が詰まったり、不自然に時間がかかったりすれば、少数派ではないかと疑われかねません。自分が少数派であると気づいた際には、上手に嘘を盛り込んで、会話を停滞させないことが大切です。
戦略③観察と記憶を怠らない
常日頃から正体隠匿系ゲームで遊んでいる熟練者が揃っていれば、制限時間内に致命的な意見の食い違いが起きないことも…。このような状況で頼りになるのが記憶力と観察眼です。話題に反応するスピード、曖昧な表現を使う頻度、そして慎重な行動の有無など。多種多様な視点から各プレイヤーの言動を記憶して考察する中で、最も怪しい少数派をあぶりだせます。
出典元:QuizKnock
また一斉投票の場面では、自信を持って投票理由を発表しましょう。多少強引な推理でも周囲の関心を引くことに成功すれば、形勢逆転のチャンスをつかめますよ。
まとめ
「ワードウルフ」は、駆け引きの要素がありながらも、人間関係がギスギスするような騙し合いが少なめです。プレイヤーそれぞれが「お題」を探りながら雑談し、皆で有意義な時間を共有できます。これまで正体隠匿系ゲームを避けていた人も抵抗なく「ワードウルフ」のルールを楽しめるはずです。ゲームの経験回数が増えれば、戦術の幅が広がるだけでなく、コミュニケーション能力やプレゼン力の向上も望めますよ。