コーヒーロースターとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

コーヒーロースターとはどんなゲーム?ルールと遊び方をわかりやすく解説!ゲームレビューも紹介

京都に活動拠点を置き、アナログゲームを手がけているレーベル・Saashi & Saashi。ゲームデザイナーであるSaashiさんと、イラストレーターの宝井貴子さんがタッグを組み、ユーモアあふれるゲームを数多く生み出しています。その中でも、2015年11月22日に販売を開始した「コーヒーロースター」は、ソロプレイを好むゲーマーの間で注目度が急上昇中です。そこで今回は「コーヒーロースター」のルールや遊び方を調査しました。

「コーヒーロースター」の基本情報

「コーヒーロースター」は、そのタイトル名の通りプレイヤーがコーヒー豆を扱う焙煎技師となり、焙煎度のタイミングをはかる1人用のボードゲームです。所有できるアイテムの上限が定められているバーストシステムを導入しているボードゲームの中で、無類の人気をほこっています。日本のアナログゲーム業界で最大規模の祭典といわれている「ゲームマーケット」でたびたび紹介されており、クオリティも折り紙つきです。

プレイ人数:1人

プレイ時間:30分前後

対象年齢: 12歳以上

ジャンル:デッキ構築/バースト/チキンレース

発売年:2015年

発祥国:日本

「コーヒーロースター」とはどんなゲーム

「コーヒーロースター」の舞台は、世界各地のコーヒー豆22種類を扱う焙煎所。プレイヤーはコーヒー豆の風味の指標となるコク・酸味・香りを確認しながら焙煎作業を進めます。勝敗という概念がなく、あくまでも目的はプレイヤーが焙煎のスキルを磨き、美味しいコーヒーを淹れることです。

出典元:The Game Gallery Channel

1ゲームあたり同一種類のコーヒー豆の焙煎を3回ほど行い、合計得点によって焙煎技師としてのランクが確定します。ランクは見習いからマイスターまでの8段階。理想の一杯を追求するうちに最高位に近づけるのではないでしょうか。

遊ぶ前の準備

「コーヒーロースター」で遊ぶ時には、まずゲームデッキとなる専用ボード3枚と、特殊効果チップ5枚を準備します。続いて、ビーンズシート全22種類の中から自由に1枚を選択。このビーンズシートはベストの焙煎度合など各種コーヒー豆の情報が記載されています。ここではシート上部の「豆の成分(袋の中身)」という項目に着目し、記載に従って初期チップを用意しましょう。そして焙煎機の役割を担う袋に入れます。最後に赤色のコマ(ラウンドマーカー)をビーンズシートの記載の通りボード上に置けば、準備完了です。

遊び方の流れ

出典元:ひみつ屋さん

ゲームは「焙煎」と「カップテスト」、この2つのフェイズに分かれています。前者の「焙煎」フェイズでコーヒー豆がベストの状態まで焙煎できたら「カップテスト」に移行。チップを袋から取り出して仕上がりを評価します。それでは各フェイズの手順を確認していきましょう。

「焙煎」フェイズの始まり

第1ラウンドの「焙煎」フェイズのみ、ラウンドマーカーの直下に記載されている数字を確認することからスタート。この数字は、袋からチップを取り出す枚数です。プレイヤーは袋の中身を見ないように注意しつつ、チップをランダムで取り出します。第2ラウンド以降は、まずラウンドマーカーを右方向へ1目盛り動かし、温度を上昇させましょう。その後、第1ラウンドと同じ要領で、チップを取り出します。もしも袋の中に入っているチップが取り出す枚数よりも少ない場合には、すべてのチップを取り出してゲームを続けてください。

取り出したチップの内容をチェック

取り出したチップの中に、水滴が描かれているものがあれば、それは水分の蒸発を意味するため除外してOKです。袋の中に戻さず、自分が分かりやすい場所に置いてゲームに再び混ざらないようにしましょう。また、フレーバーチップが含まれている時は、その効果を使えます。フレーバーチップは、コク(赤色)・酸味(緑色)・香り(青色)の3種類。専用ボードのマスの色に合わせて置くと、効果が発動します。使わなければ袋に戻して何度でも持ち越しできるため、自分のベストのタイミングで消費することが可能です。

「焙煎」フェイズの最終工程

豆チップに記載されている数字は、焙煎度を表しています。最終の工程では、手元にある豆チップの数字がそれぞれ1ランク上昇するように置き換えていきましょう。硬質豆であれば焙煎度0の豆チップに、焙煎度0の豆チップならば焙煎度1の豆チップに変えなければなりません。焙煎度の最大値は4です。ゆえに4の豆チップを焙煎すると、焦げた豆になってしまいます。ラウンド回数を重ねて温度がレッドゾーンに入った際には、焙煎度の上昇が2ランクになるため、焦げた豆の発生リスクが急増しかねません。

「カップテスト」を開始

焙煎が不十分な場合は手元のチップを袋に入れて、上述の工程を繰り返しましょう。ラウンドマーカーが一番右端のマスに置かれている状態では「焙煎」フェイズを続けられず、自動的に「カップテスト」フェイズに移行します。

カップテストとはコーヒーの品質を鑑定する作業です。袋からランダムでチップを1枚ずつ取り出し、カップボードに置きます。カップボードに置きたくないチップは、3枚まで紙皿によけることが可能。カップボード上の10個のマスが埋まる、袋の中のチップが無くなる、このどちらかになった時点でゲーム終了です。

得点の計算方法

得点を計算する対象は、カップボードに並ぶ10枚のチップです。チップの種類によってはマイナスポイントが発生するため、注意しなければなりません。

プラスポイントの計算

まず豆チップに記載されている焙煎度の数字を合計し、ビーンズシートのローストポイントをチェックします。この時、あまりにも合計値が低すぎる、もしくは高すぎる場合にはローストポイントが0点です。尚、同じ焙煎度の豆チップが3枚以上あれば、最大5点のボーナスポイントを獲得できます。

また。ビーンズシートに記載されているフレーバーチップがボード上に揃っている時もボーナスポイントのチャンスです。揃っている枚数によって点数が異なり、最大4枚が揃っていれば10点を得られます。

マイナスポイントの計算

マイナスポイントが発生するチップは、煙・硬質豆・焦げた豆・欠点豆の4種類です。欠点豆のみマイナス2点、その他の3種類はマイナス1点となります。またフレーバーチップが1枚も揃っていなければマイナス3点、カップボードに埋まっていないマスがあるとマイナス5点です。プラスポイントとマイナスポイントを合算したものが得点となります。

3回ゲームを終えたらすべての得点を集計し、そのスコアから焙煎技師の階級を確認できますよ。

「コーヒーロースター」の戦略

基本的にチップを引き当てる運の強さがゲームの結果に大きな影響を及ぼします。かといって運に対抗する手立てが無いわけではありません。ここからはハイスコアを目指すうえで役立つ戦略を解説します。

全体の焙煎状況を把握する

「コーヒーロースター」をプレイする時には、袋の中のチップをデッキに見立てて、より強力な構成に進化させるというイメージを持つことが大切。一般的なデッキ構築型ゲームのように管理するべき対象が可視化されていないものの、温度計の下にある焙煎カウンターを利用すると焙煎の進捗状況を把握しやすいです。ゲームを始めて間もない時期はマーカーを焙煎カウンターに置き、1ランク焙煎度が上昇する度に動かしましょう。

フレーバーチップの使うタイミングを工夫する

フレーバーチップをボード左側のマスに置くと、即時効果が発動。減点対象となるチップの除外、新たなチップの追加など、手持ちのチップの状況を変える効果があります。一方、ボード右側のマスに置けば、特殊効果チップを入手可能です。特殊効果チップは得点計算時にボーナスポイントを付与する効果があるため、入手したらすぐにカップボードの所定の位置に並べます。この他にもフレーバーチップは多種多様な使い道があるので、ここぞという局面で使うべきです。

まとめ

コーヒー豆の焙煎をテーマにした「コーヒーロースター」。ゲームを攻略するためには、運の強さだけでなく、さまざまな手法を組み合わせる創意工夫も必要です。時には思い通りにチップを引けずモヤモヤしますが、見事に戦略がハマると爽快ですよ。また勝敗を決めるヒリヒリ感がないところも大きな魅力の1つ。お一人様の時間を満喫したい、のんびりゲームに没頭したい、そんな場面にピッタリです。

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