意外と知らないモノポリー公式ルールを紹介!禁止事項はある?

意外と知らないモノポリー公式ルールを紹介!禁止事項はある?

20世紀初頭にアメリカ合衆国で誕生し、長年にわたって愛され続けているボードゲーム「モノポリー」。「いただきストリート」などのゲームの元ネタとなっている作品でもあり、すごろくの形式で進むシンプルなルールと交渉などを用いた奥深いゲーム性で世の人々を虜にしてきましたよ。

今回はモノポリーの公式ルール、禁止事項について紹介します。

モノポリーの公式ルール

モノポリーはすごろくのようにダイスを振ってマップを進むゲームですが、ゴールがあるわけではなく止まったマスによって増減するお金によって争うゲームです。モノポリーの意味は「独占」、ゲームを進める中で財産を独占していき、他のプレイヤー全員を破産させるまで戦っていくサバイバル形式のゲームなんですよ。

知育におすすめなゲームでもあるモノポリー。ここからはモノポリーの詳細な公式ルールを紹介します。

出展:フクハナ

準備

まずボードを広げ、ボードの外に紙幣や権利書、家、ホテルといったゲームで使う物を並べます。その後、お金の管理を行う「バンカー」役を一人決め、バンカーから各プレイヤーに$1500ずつ配ります($1、$5、$10を各5枚、$20を6枚、$50、$100、$500を各2枚)。

その後、プレイヤー全員が2つのダイスを振って、出目が大きい順に着席し直します。この順番がスタート順ですよ。スタート順で駒を選んで「GO」のマスに駒を置き、チャンスカードや共同基金カードをシャッフルしてからボード上にセットすると準備完了です!

ダイスを振ってゲームを進めていく

いざゲームスタート!自分の手順になったプレイヤーはダイスを2つ振り、出た目の数だけ駒を進めて止まったマスの指示に従います。公式ルールでは、ダイスはボードの上で振り、一つでもボードの外に出してしまった場合振り直しになりますよ。

ダイスがゾロ目になった場合はもう一度ダイスを振り、移動することになりますが、3回連続でゾロ目を出してしまったら即座に刑務所に入れられることとなります。ダイスを振り、マスの処理を終えた後は、各プレイヤー交渉の時間、交渉が無い場合、及び全て終わった場合、次のプレイヤーの手順に移ります。

GOを通過した場合は?

GOのマス、要するにスタートマスを通過した場合、及びスタートマスに止まった場合は$200を銀行から受け取ることが出来ます。一周したら$200貰えるというわけですね。

土地のマスに止まった場合は?

土地マスに止まった場合は、既に購入したプレイヤーがいなければ権利書を購入できます。この時購入しない、及び出来ない場合は銀行により競売にかけられ、他のプレイヤーが購入できますよ。既に購入したプレイヤーがいた場合は権利書に記載されている額のレンタル料を徴収されますが、既に抵当に出されているならレンタル料は徴収されません。既に自分が購入している土地に止まった場合は何も起こりません。

チャンスと共同基金のマスに止まった場合は?

チャンスマス、及び共同基金のマスに止まった場合、それぞれに対応するカードを一枚引き、そのカードを全員に見せてカードの指示に従うことになります。引いたカードは原則山札の一番下に裏向きで入れ、カードは一巡してもシャッフルはしません。

所得税と物品税とフリーパーキングのマスに止まった場合は?

所得税マスに止まった場合、$200を、物品税のマスに止まった場合は$100を銀行に支払うことになります。フリーパーキングは文字通り、フリーに車、駒を止める場所。ここに止まっても何も起こりませんよ。

GO TO JAILに止まったら

GO TO JAILは「刑務所へ入れ」の意味で、このマスに止まれば即刑務所に入れられてしまいます。刑務所のマスとGO TO JAILのマスは別であり、刑務所のマスに止まっても「刑務所見学」ということになって、フリーパーキング同様何も起こりません。

刑務所から出る方法は?

刑務所から出るには自分の手番の際に出所料$50を払うか、カードのマスで手に入れた釈放券を使わなければなりません。これらの選択をしなかった場合、通常と同じようにダイスを振るものの、それがゾロ目でなければ刑務所に留まってターン終了の憂き目に遭います。ゾロ目を出せたら無料で出所、そのゾロ目のマス分だけ進みますが、この場合もう一度ダイスを振る事はできません。3ターンゾロ目を出せなければ強制的に出所、その際に釈放券がなければ$50を強制的に払うこととなります。

家やホテルの建て方のルール

土地のマスには公共会社2か所、鉄道4か所と、カラーグループが8種22か所あります。モノポリーは家やホテルを建てていくのも大事なゲームですが、家を建てるにはまず同じカラーグループの土地を全て取得し、「モノポリー(独占)」しなければなりません。独占するとレンタル量が2倍になり、家を建てることができるようになります(タイミングは各プレイヤーの手番の間。自分の手番の前後でなくてもOKです)。

家を建てれば建てるほどレンタル料が増えていき、相手プレイヤーに止まらせた時に脅威的なマスになります。しかし家の数は1か所につき4つまでで、かつ同一カラーグループで家の数は均等に建てて行く必要があります。

家が4つ建った後にホテルを建てる

ホテルは家が4つ建った土地に新たに建てることができます。同一のカラーグループの土地全てに家を4つ建てたら、いよいよホテルを建てていくわけですね。一つのボード上に家は32軒、ホテルは12軒しか建てる事ができず、この数字は全プレイヤー共通の数字なので、家が場に32軒ある時は他のプレイヤーが家を銀行に売るまで建てられないということになります。残りの家の数が足りない時に同時に複数のプレイヤーが家の購入を希望した場合、譲り合いで解決しなければその家は競売にかけられることになります。

鉄道や公共会社のルール

鉄道や公共会社は、多くの権利書を入手しているほどレンタル料が上がっていきます。土地のように家を建てたりは出来ませんが、まとめて持っていれば有利になりますよ。

抵当のルール

各種支払にお金が足りない時は既に建てた家などを売る必要がありますが、家の建っていない、全て売り払った後の土地を抵当に出して現金を確保するという手段もあります。抵当に出してる間は、他のプレイヤーがそこに止まってもレンタル料を徴収することはできませんが、一つのカラーグループを独占している場合、その中に抵当に出している土地があっても独占扱いは変わりませんよ。

交渉のルール

同じカラーグループの土地に全て止まって独占をするというのはなかなか難しいですよね。そこで鍵になるのが交渉です。他のプレイヤーを互いの土地や金銭を交換することで、独占などを実現することができます。交渉は基本1対1で行うことになりますよ。

破産のルール及び決着方法

家を売ったり抵当に出したりしてお金を捻出しても、どうやっても支払うべきお金が足りない場合、破産になってしまいます。破産になった場合は、そのプレイヤーの現金や土地、鉄道、公共会社の権利書などは全て、そのプレイヤーを破産させたマスの持ち主のものとなります。銀行破産の場合は破産したプレイヤーの権利書などは競売に出されることになりますよ。

他のプレイヤー全てを破産させ、最後に一人残ったプレイヤーが優勝となりますよ。

モノポリーの禁止事項は?

モノポリーには禁止事項が複数あります。例えばレンタル料の免除や割引、現金や権利書の無償譲渡や貸し借り、抵当に入っていない権利書の抵当価格以下での買い取り、釈放券の50ドル以上での買い取りなどが禁止されています。要するにお金をタダであげるなどの完全な利敵行為に類する行為は禁止なのです。

また売買した権利書をその場で異なる価格で売買したり、「これを売ってくれたら後でこれを売るよ」といった、未来の行動を約束する交渉も禁止です。

最後に

今回はモノポリーの公式ルール及び禁則事項について紹介しました。交渉を使って自分の独占を目指すものの、独占を成立させるような交渉は相手も中々許可してくれないというジレンマがモノポリーの面白いところですよね。長年愛され続けているだけあって面白さは保証済み、皆さんもこの機会に、是非モノポリーで遊んでみてくださいね。

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